ロシアがウクライナの燃料・エネルギー施設を大規模攻撃 ATACMS使用への報復と主張
ロシア国防省は、ウクライナの燃料・エネルギーインフラに対して「大規模な」攻撃を実施したと発表しました。ウクライナ側は、過去2年以上で最大級のエネルギーシステムへの攻撃だと説明しており、エネルギーを巡る攻防が一段と激しさを増しています。
燃料・エネルギー施設を「高精度兵器」で一斉攻撃
ロシア国防省によると、今回の作戦には長射程の空中発射・海上発射の高精度兵器が投入され、ウクライナの燃料・エネルギーインフラの「重要施設」が標的となりました。同省は、これらの施設がウクライナの軍需産業を支えていると主張しています。
国防省は「攻撃目標は達成され、すべての施設に命中した」と強調し、作戦は計画どおり成功したとしています。
きっかけはATACMSによるタガンログ攻撃
ロシア側は、この大規模攻撃がウクライナによる最近のミサイル攻撃への「応答」だと説明しています。声明によれば、ウクライナ軍は米国製のミサイル「ATACMS」を使用し、ロシア領タガンログを攻撃したとされています。
ロシアは、ATACMSの使用が自国領土への脅威を高めているとみなし、今回のエネルギーインフラ攻撃をその報復措置として位置づけています。
ウクライナ「過去2年以上で最大級のエネルギー攻撃」
一方のウクライナ側は、今回の攻撃を同国のエネルギーシステムに対する「過去2年以上で最大級」のものだと表現しています。ロシアによる攻撃は、軍事施設だけでなく電力網を直接揺さぶるかたちになりました。
ウクライナのゼレンスキー大統領によると、ロシアから発射されたミサイル93発と、ほぼ200機にのぼる無人機が探知され、そのうち81発のミサイルがウクライナの防空システムによって撃ち落とされたとしています。
ウクライナのエネルギー企業DTEKも、ロシアのミサイル攻撃の波を受けて、同国の発電所が「深刻な損傷」を受けたと明らかにしました。発電能力の低下や送電網への影響が懸念されています。
エネルギーインフラ攻撃がもたらす影響
エネルギーインフラは、軍需産業だけでなく、家庭の電力、病院、交通、情報通信など、社会全体を支える基盤です。燃料施設や発電所が攻撃されれば、軍事行動に影響が出るだけでなく、市民生活にも直接的な打撃となる可能性があります。
ロシア国防省は標的が軍需産業を支える施設だとしていますが、ウクライナの電力会社が発電所の「深刻な損傷」を訴えるなかで、今後の電力供給体制や復旧のスピードが大きな焦点となりそうです。
報復の連鎖とエスカレーションの懸念
今回の事案は、ウクライナによるATACMSを使ったとされるタガンログ攻撃と、それに応じたロシアの「大規模」エネルギーインフラ攻撃という構図で説明されています。双方が軍事行動を「報復」と位置づけるたびに、攻撃の規模や標的が拡大していくリスクも意識せざるをえません。
こうした報復の応酬が続けば、純粋な軍事施設だけでなく、エネルギーやインフラなど、一般市民の生活を支える分野への攻撃がさらに増える可能性があります。エネルギーシステムを巡る攻防が、ロシアとウクライナの対立を一段と複雑にしていることは確かであり、今後の展開と被害の全容に注目が集まっています。
Reference(s):
Russia launches 'massive' strike on Ukraine after Kyiv's ATACMS use
cgtn.com







