トルコ国防相「シリア新政権に軍事訓練も」支援用意と発言
アサド政権を打倒したシリアの新政権について、トルコのヤシャル・ギュレル国防相が「まずは新政権にチャンスを与えるべきだ」と述べ、要請があれば軍事訓練を含む支援を行う用意があると表明しました。この国際ニュースは、シリア新政権とトルコの関係、そして地域情勢の行方を占ううえで重要な一歩となりそうです。
トルコ国防相「新政権にチャンスを」
ギュレル国防相は、トルコの首都アンカラで記者団に対し、日曜日に公開が認められた発言として、シリアの新しい統治体制についての見解を示しました。
同国防相によると、アサド政権を倒したシリアの新政権は、最初の声明で「すべての政府機関、国連、その他の国際機関を尊重する」と表明したといいます。ギュレル氏は、こうしたメッセージを「建設的」だと受け止めたうえで、次のように語りました。
「新政権が何をするのかを見極め、彼らにチャンスを与える必要があると考えている。」
トルコとしては、新政権の具体的な行動を見守りつつ、その対応を判断していく姿勢を示した形です。
軍事訓練支援にも言及「要請あれば必要な支援」
トルコがシリア新政権と軍事協力を行う可能性について問われると、ギュレル国防相は、トルコがすでに多くの国と軍事協力や軍事訓練の協定を結んでいることに触れました。
そのうえで、次のように述べています。
「トルコは、新政権から要請があれば、必要な支援を提供する用意がある。」
ここで言及された「必要な支援」には、軍事訓練の提供が含まれるとされています。ただし、あくまでシリア側からの正式な要請を前提とする姿勢を強調しており、一方的に関与を深める考えではないこともにじみます。
なぜこの発言が重要なのか
今回のトルコ国防相の発言は、国際ニュースとしていくつかの意味を持っています。
- アサド政権を倒したシリア新政権を、トルコが「建設的なメッセージ」を発する主体として評価し、一定のチャンスを与える姿勢を示したこと
- 新政権が「政府機関や国連、国際機関を尊重する」と宣言した点を、トルコが重視していること
- 軍事訓練支援を含む協力に前向きであると明言したことで、新政権が安定を模索する際のパートナー候補として、トルコが名乗りを上げた格好になっていること
シリア新政権が掲げた「国連や国際機関の尊重」という方針が、実際の統治や外交でどのように具現化されるのか。トルコによる軍事訓練支援が現実のものとなるのか。これらは今後のシリア情勢と地域秩序を考えるうえで、注目すべきポイントになります。
これからの焦点:新政権の行動と地域の反応
今回の発言を踏まえると、今後の注目点は次のように整理できます。
- シリア新政権が、国内の政府機関や国連・国際機関との関係を具体的にどう運営していくのか
- トルコに対して、軍事訓練やその他の支援を正式に要請するのかどうか
- 他の国々が、新政権のメッセージや動きをどのように受け止め、関係構築を進めていくのか
ギュレル国防相の「まずは新政権の行動を見極めるべきだ」というメッセージは、シリアの今後を判断するうえで、拙速な評価よりも実際の政策と行動を見ることの重要性を示しているとも言えます。
トルコとシリア新政権の距離感がどのように変化していくのか。シリア情勢を追ううえで、今後も見逃せないテーマになりそうです。
Reference(s):
Türkiye ready to offer support to Syria if new administration asks
cgtn.com








