韓国でユン大統領が弾劾 与党代表ハン・ドンフン氏が辞任
韓国でユン・ソクヨル大統領の弾劾が国会で可決されたのを受け、与党People Power Partyの代表ハン・ドンフン氏が12月8日に辞任を表明しました。非常戒厳令宣言をめぐる混乱も絡み、韓国政治は重大な局面を迎えています。
ユン大統領弾劾とハン代表辞任、何が起きたのか
韓国の与党トップであるハン・ドンフン氏は8日(月)、テレビ演説で代表辞任を発表しました。ユン・ソクヨル大統領に対する弾劾訴追案が、直前の6日(土)に国会で可決されたことを受けた動きです。
ハン氏が率いていた与党People Power Partyでは、弾劾可決後、最高委員会の選出メンバー5人全員が辞意を表明し、指導部は事実上機能停止に陥りました。ハン氏は、最高委員会が崩壊したことで代表としての職務を果たすことが不可能になったと説明しています。
非常戒厳令をめぐる混乱と謝罪
今回の政局の背景には、今月3日夜にユン大統領が宣言した非常戒厳令があります。この非常戒厳令は、数時間後に国会(National Assembly)によって撤回されましたが、その過程で社会に大きな不安と混乱を生じさせました。
ハン氏は会見で、非常戒厳令の発動によって影響を受けたすべての人々に対し謝罪しました。また、ユン大統領の弾劾以外に国のためになるより良い道を探ろうとし、「秩序ある辞任」を促す考えも示してきたものの、最終的には実現できなかったと振り返りました。
就任5カ月で辞任、与党指導部は総退陣へ
ハン氏がPeople Power Partyの代表に選出されたのは7月23日で、辞任は就任から5カ月足らずのタイミングとなりました。弾劾という非常事態のなかで、与党は短期間でトップ交代を迫られる形です。
ユン大統領の弾劾が可決された後、与党最高委員会の選出メンバー5人全員が辞任の意向を示し、指導部は集団で身を引く流れになりました。ハン氏の辞任に伴い、国会で与党のフロアリーダー(院内での交渉責任者)を務めるクォン・ソンドン氏が、当面は与党の代表代行を務めることになります。
憲法裁判所の審理と今後の焦点
ユン大統領に対する2度目の弾劾動議は、6日に国会を通過し、憲法裁判所に送られました。憲法裁判所は最長180日間かけて弾劾の是非を審理することになっており、この間、ユン大統領の大統領権限は停止されます。
大統領権限が凍結されるなかで、与党トップも交代するという異例の状況は、韓国の政治と行政運営に大きな不透明感をもたらしています。今後、次のような点が注目されます。
- 憲法裁判所が弾劾を認めるかどうか、その判断の内容とタイミング
- 与党People Power Partyが、新たな指導体制をどのような手順で構築していくのか
- 非常戒厳令宣言とその撤回をめぐる検証が、今後の安全保障や憲法議論にどう影響するのか
大統領の弾劾と与党指導部の総退陣が同時に進む今回の事態は、韓国の民主主義のあり方や権力行使のルールを問い直す契機にもなりそうです。憲法裁判所の判断と与党再建の行方は、今後数カ月にわたって国内外の関心を集めるとみられます。
Reference(s):
South Korea's ruling party leader resigns after Yoon's impeachment
cgtn.com








