バイデン大統領、ウクライナに約25億ドルの追加安全保障支援を発表
米国のジョー・バイデン大統領は現地時間の月曜日、ウクライナに対し、総額約25億ドルの追加の安全保障支援を行うと発表しました。国際ニュースとして、米国がどの程度ウクライナ支援を続けるのかを示す重要な動きです。
何が発表されたのか
バイデン大統領は声明で、ウクライナ向けに新たに約25億ドルの安全保障支援を実施すると表明しました。この追加支援は、ウクライナ軍の能力強化を目的とした二つのパッケージで構成されます。
内訳は、ウクライナ軍向けの追加ドローダウン(装備供与)パッケージとして12億5000万ドル(1.25 billionドル)、ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(Ukraine Security Assistance Initiative、USAI)によるパッケージとして12億2000万ドル(1.22 billionドル)です。合計すると、ほぼ25億ドル規模となります。
2つの支援パッケージの中身
今回の国際ニュースのポイントは、この二つの枠組みが性格の異なる支援を担っていると説明されている点です。
- 追加ドローダウン(装備供与)パッケージ 1.25 billionドル
米軍が保有する装備を取り崩してウクライナに供与するための枠組みとされます。バイデン氏は、議会が認めた資金を使い、米国の装備をウクライナ向けに引き渡す仕組みを支えるものだと位置づけています。 - USAIパッケージ 1.22 billionドル
ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)は、国防総省がウクライナ向けの装備やサービスを調達する長期的な支援プログラムです。今回、補正予算で計上されたUSAI資金の残りがすべて割り当てられたと説明されています。
今年4月の補正予算との関係
バイデン大統領は声明の中で、今年初めに約束していた通り、今年4月に自ら署名した補正予算で議会が計上したUSAI資金は、国防総省によってすべて配分されたと述べました。
そのうえで、ウクライナ向けに米国の装備を取り崩して供与するため、議会が認めた資金を政権として「完全に活用している」と強調しています。今回の発表は、議会が承認した枠内で、ウクライナ支援を最大限進めていることを示すメッセージとも受け取れます。
どのような装備が届けられるのか
バイデン氏は、米国防総省が既に具体的な装備の引き渡しプロセスに入っていると説明しました。声明によると、ウクライナに届けられる予定の装備は次のようなものです。
- 数十万発規模の砲弾
- 数千発のロケット弾
- 数百両の装甲車
いずれも、ウクライナ軍の継続的な防衛能力を支える中核的な装備といえます。バイデン政権は、こうした具体的な品目を示すことで、支援が単なる金額ベースではなく、現場で使われる装備として動き出していることを強調しています。
今回の発表が示すもの
今回の安全保障支援パッケージにより、今年4月の補正予算で確保されたUSAI資金は事実上すべて配分されたことになり、米政権が議会承認分を出し惜しみなく投じている構図が浮かび上がります。
また、国防総省が「数十万発の砲弾」「数千発のロケット弾」「数百両の装甲車」の届け出を進めているとした点からは、ウクライナ向けの物資支援が現在進行形で続いていることがわかります。
国際ニュースとして見たとき、このような大規模な追加支援は、今後のウクライナ情勢や欧米諸国の対ウクライナ政策の議論にも影響を与える可能性があります。日本の読者にとっても、どのような枠組みで、どの程度の規模の支援が実際に動いているのかを押さえておくことは、世界の安全保障環境を考えるうえで重要になりそうです。
Reference(s):
Biden announces nearly $2.5 billion in security assistance to Ukraine
cgtn.com







