フランス外相がダマスカス訪問 EUを代表し「主権・安定・平和なシリア」を訴え
フランスのジャン=ノエル・バロ外相がEUを代表してシリアの首都ダマスカスを訪問し、「主権が守られ、安定し、平和なシリア」への期待と、その希望の「現実性」と「脆さ」を語りました。
バロ外相「希望は現実だが脆い」
直近の金曜日、フランス外相バロ氏はダマスカスのフランス大使館で記者団に対し、シリアについて「主権が守られ、安定し、平和な国家」になることを望むと述べました。
バロ氏は、この希望は「現実のものだが、同時に脆い」と強調しました。つまり、シリアが安定と平和へ向かう可能性は確かに存在する一方で、その流れが逆戻りしかねない危うさも抱えているという認識です。
EUを代表する訪問の重み
今回のダマスカス訪問で、バロ外相はフランスだけでなく欧州連合(EU)全体を代表していました。国際ニュースとしても、EUの対シリア姿勢に変化が生じている可能性が注目されています。
イスラム主義勢力が主導する部隊によってバッシャール・アル・アサド政権が打倒されて以降、バロ氏がシリアを訪れるのはこれが初めてです。政権崩壊後の政治状況がなお流動的である中での訪問は、次のようなメッセージを含んでいると受け止められます。
- EUは、新しいシリアの行方を見極めつつ対話のチャンネルを維持したい。
- シリアの「主権」「安定」「平和」を支える枠組みを模索したい。
- 一方的な関与ではなく、シリア側の主体性を尊重した関係を築きたい。
「主権・安定・平和なシリア」とは
バロ外相が掲げた「主権が守られ、安定し、平和なシリア」という表現は、日本語で国際ニュースを追う読者にとっても重要なキーワードです。それぞれの言葉には、次のような意味合いが含まれます。
- 主権:シリアが外部からの過度な干渉を受けず、自らの進路を自ら決められる状態。
- 安定:権力の空白や突発的な暴力が抑えられ、統治機構が継続的に機能している状態。
- 平和:武力衝突のリスクが低く、市民の日常生活が安心して送れる状態。
バロ氏が「希望は現実だが脆い」と語った背景には、これら三つの条件がそろうまでには、まだ多くの不確実性が残っているという認識があると考えられます。
アサド政権崩壊後のシリアと国際社会
イスラム主義勢力が主導した部隊によってアサド政権が崩壊して以来、シリアの政治地図は大きく塗り替えられました。新たな権力構造や統治の枠組みが模索されている中で、国内外の利害が複雑に交錯しているとみられます。
そのような状況下で、EUを代表するフランス外相がダマスカスを訪問したことは、シリアの今後の方向性を国際社会がどのように支え、また見守っていくのかという問いを改めて突きつけています。
これから注目したいポイント
newstomo.comの読者として、今回のバロ外相の発言と訪問については、今後次のような点に注目すると状況が追いやすくなります。
- EUとシリアの対話が、一度限りではなく継続的な枠組みとして定着するのか。
- 「主権・安定・平和」という三つのキーワードが、今後のシリア政策や合意文書の中でどのように位置づけられるのか。
- バロ外相のメッセージを受けて、シリア国内の政治勢力や周辺諸国がどのように反応するのか。
希望は「現実だが脆い」と語られました。その脆さをどう補強し、どのようなプロセスで「安定」と「平和」に近づけていけるのか。2025年12月の今後、シリアと国際社会の動きを静かに、しかし注意深く見ていく必要がありそうです。
Reference(s):
French FM in Damascus calls for 'sovereign, stable and peaceful' Syria
cgtn.com








