2024年は観測史上最も暑い年に 1.5度上回る地球温暖化と国連の警告
2024年の地球は観測史上最も暑い年となり、平均気温は産業革命前と比べて1.55度高かったと国連が発表しました。地球温暖化と気候変動が、いよいよ数字ではなく私たちの日常の問題として迫ってきています。
2024年、観測史上最も暑い年という事実
国連によると、2024年の世界の地表付近の平均気温は、産業革命前の水準より1.55度高くなりました。これは、観測史上もっとも高い水準です。
報告では、過去10年にわたって「異例の記録的高温」が続いていることも指摘されています。一年だけの異常ではなく、10年単位で見ても地球温暖化の傾向が鮮明になっているということです。
- 2024年の平均気温は産業革命前より1.55度高い
- 過去10年は記録的高温が続く「異例の10年」
- 地球温暖化と気候変動の加速が懸念されている
「1.5度」という国際目標はまだ完全には破られていない
今回の発表で注目されるのが、2024年の気温が国際的に合意されている1.5度の地球温暖化抑制目標を一時的に上回ったという点です。ただし国連は、これは1.5度目標が「恒常的に破られた」ことを意味するわけではないとしています。
1.5度目標は、長い期間の平均としての地球の気温上昇を抑えるという考え方に基づいています。単年で1.5度を超えたとしても、今後の数十年の温室効果ガス排出を大きく減らすことができれば、長期平均で1.5度以内に抑えられる可能性は残されています。
逆に言えば、まだ「完全には破られていない」今のタイミングこそが、地球温暖化対策を強化できる最後のチャンスのひとつだと考えることもできます。
国連トップが求める「2025年の大胆な気候行動」
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、2024年の「灼熱の暑さ」は、2025年に「前例のない気候行動」を必要としていると訴えました。いま私たちが生きている2025年は、その呼びかけにどう応えるかが問われている年でもあります。
なぜ今、行動が問われているのか
気候変動は、数十年単位でじわじわと進む問題である一方で、温室効果ガスの排出量を減らすための政策や技術の導入には時間がかかります。そのため、将来の気温を左右するのは「今から数年の行動」だと繰り返し指摘されてきました。
2024年が観測史上最も暑い年になったという事実は、この数年の行動の重みを象徴しています。グテーレス事務総長のメッセージは、2025年を単なる通過点ではなく、「気候行動の転換点」として位置づけるよう国際社会に促していると見ることができます。
私たちが考えたい3つの視点
地球温暖化や国際ニュースは、どうしても「遠い話」に感じられがちです。しかし、2024年の記録的な暑さと国連の警告は、私たち一人ひとりにも問いを投げかけています。ここでは、考えるヒントとなる視点を3つに整理します。
- 1. 短期の暑さではなく、長期のトレンドを見る
「今年はたまたま暑かった」のか、「この10年が異常な暑さなのか」を見分けることが重要です。国連の報告は、少なくともこの10年が「記録更新の連続」であることを示しています。 - 2. 国・企業・地域・個人がそれぞれできることを重ねる
気候変動対策は、国の政策だけでなく、企業の投資判断、自治体の取り組み、そして私たちの日々の選択が積み重なって形になります。どのレベルでも「何もしない」ことを減らしていく視点が求められます。 - 3. 「史上最高」をニュースで終わらせない
「また記録更新か」と流してしまうのは簡単です。しかし、その背後で何が起きているのか、どんな選択肢がありうるのかを考え、周りの人と共有していくことも、気候行動の一部と言えます。
2025年を「転換点」にできるか
2024年の観測史上最高の暑さ、1.5度の壁を一時的に超えたという事実、そして国連トップによる2025年の気候行動への強い呼びかけ。これらは、バラバラのニュースではなく、一つのストーリーの連続だと見ることができます。
2025年の終わりに近づきつつある今、私たちはこの一年を、どのような「気候行動の年」として振り返ることになるのでしょうか。答えは、まだ完全には決まっていません。だからこそ、残された時間で何を選び、何を変えていくのかが、これからの地球と社会のかたちを静かに左右していきます。
Reference(s):
2024 hottest year on record, crossed 1.5 global warming limit: UN
cgtn.com







