国際ニュース:CES 2025で見えたAIの現在地 日常生活はここまで変わる video poster
米ラスベガスで開かれた世界最大級の家電見本市「CES 2025」では、人工知能(AI)を組み込んだ最新の個人向け機器が相次いで披露され、日常生活の「当たり前」を静かに塗り替えつつあります。
ラスベガス発・CES 2025で浮かび上がったテーマは「効率化」
国際ニュースとしても注目されるCESは、個人向け電子機器の世界最大級の展示会です。現地ラスベガスの会場では、各国・各地域の企業が、暮らしをより効率的に、より快適にすることをうたった製品やサービスを披露しました。
その中心にあるのがAIです。報道によると、多くのブースでAIが前面に押し出され、「生活のムダを減らす」「時間を節約する」といったメッセージとともに紹介されていました。かつては裏方だったAIが、今や製品の「顔」になりつつあることが分かります。
家の中で働くAI:見えないところで生活を最適化
日本語ニュースとしても関心が高いのが、家庭向けのAIです。CES 2025では、いわゆるスマートホーム領域で、AIを活用した提案が目立ったと伝えられています。
- 生活パターンを学習し、照明や空調を自動で調整するシステム
- 掃除や見守りをこなすロボットが、家の状況を理解して自律的に動く仕組み
- 冷蔵庫などの家電が、在庫や好みを踏まえて献立の案を提示する機能
いずれも、ユーザーが細かく設定をしなくても、AIが日々のデータから「その人らしい暮らし方」を学び、環境を整えてくれるという発想です。AIは目立たないところに入り込み、気づかないうちに生活を最適化していきます。
移動・健康・働き方まで:AIは生活のあらゆる場面に
CES 2025の会場では、家の中だけでなく、移動や健康、働き方といった分野でもAIの活用が前面に出ていました。
移動:より安全でストレスの少ない移動へ
- 運転支援システムが、周囲の状況をリアルタイムで分析し、危険を事前に察知
- 渋滞や天候、予定を踏まえて、最適なルートや移動手段を提案するサービス
こうした技術は、単に便利なナビを超え、「その人の一日の流れ」を理解したうえで移動をデザインしようとするものです。
健康:日常のデータを活かす「ゆるい見守り」
- 心拍や睡眠などを常時測定し、体調の変化を早めに知らせるウェアラブル機器
- 食事や運動の傾向を学習し、無理のない改善提案を行うアプリ
病院に行く前の段階から、日常のデータをAIが読み解くことで、「なんとなく不調」を早めに捉えようとする流れが強まっています。
働き方:情報整理とコミュニケーションを自動化
- 会議の内容を自動で要約し、次のアクションを整理するツール
- 多言語のやり取りをリアルタイム翻訳し、国や地域をまたぐオンライン会議をスムーズにするサービス
こうしたAIツールは、「資料作りや議事録作成に追われる時間」を削り、人が人にしかできない判断や対話に集中できるようにすることを目指しています。
なぜ今、AIがCESの「主役」になったのか
AIがここまで前面に出てきた背景には、いくつかの要因があります。
- 処理能力の向上とコスト低下により、小型の機器にも高度なAIが搭載しやすくなったこと
- 日常生活の中で集まるデータが増え、AIが学習しやすくなっていること
- 対話型のAIが普及し、「専門家だけの技術」から「誰でも使える身近な道具」へとイメージが変わりつつあること
企業側にとっても、単に性能の高さを競うより、「日常のどんな悩みを解決できるか」を分かりやすく示すほうが、世界のユーザーに届きやすいという認識があります。CES 2025は、その方向性を象徴的に示した場と言えそうです。
私たちの日常はどう変わるのか
では、ラスベガス発のこうした動きは、日本を含む世界の生活者にとって何を意味するのでしょうか。国際ニュースとして追うだけでなく、自分ごととして考えたいポイントがいくつかあります。
- AIは「意識しないインフラ」になる:スマートフォンのように、AIもあらゆる機器やサービスの前提となり、「AI対応であること自体」は特別な売りではなくなる可能性があります。
- 時間の使い方が変わる:家事や事務作業など、ルーティンワークの一部をAIに任せることで、余った時間を何に充てるかが問われます。
- 新しいリテラシーが必要に:AIの提案をどう受け入れ、どこまで任せるのか。情報の見極めや、プライバシーとのバランスを自分で考える力がより重要になります。
2025年、AIとの付き合い方を考えるための3つの視点
2025年も終盤に差しかかるなか、CES 2025で示されたトレンドは、すでに私たちの手元のデバイスやサービスにも反映されつつあります。国際ニュースを追うようにテクノロジーの動きを眺めるだけでなく、次のような視点で日常を振り返ってみるのも一案です。
- 1. すでに持っている機器のAI機能を試してみる
新しい製品を買わなくても、スマートフォンや家電、アプリなどにAI機能が追加されていることがあります。設定画面を見直し、何ができるのかを確認してみると、意外な発見があるかもしれません。 - 2. データとプライバシーの扱いをチェックする
便利さの裏側で、どのデータがどのように使われているのかにも目を向けることが大切です。プライバシー設定や利用規約を一度見直し、自分が納得できる範囲でAIを活用する姿勢が求められます。 - 3. 家族や同僚と「AIの使い方」を話題にする
SNSや職場、家庭の雑談の中で、どんなAIサービスを使っているか、どこに不安を感じるかを共有することは、新しい時代のリテラシーを育てるきっかけになります。
AIは、派手なデモよりも、日常の小さな手間を減らすことで、その存在感を増していきます。CES 2025の様子は、その延長線上にある自分たちの暮らしを想像し、「どんな未来を選びたいのか」を静かに問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








