韓国西部で43台玉突き事故 9人負傷、原因は路面の「ブラックアイス」か
韓国で43台が絡む多重事故 冬の路面リスクが浮き彫りに
韓国西部の高速道路で、43台が絡む多重事故が発生し9人がけがをしました。国際ニュースとしても注目されるこの交通事故は、冬の路面凍結リスクをあらためて浮き彫りにしています。
早朝5時50分、高速道路で相次ぐ衝突
韓国の通信社・聯合ニュース(Yonhap)によりますと、この交通事故は西部地域の高速道路で発生しました。現地時間の午前5時50分ごろ、首都ソウルの西に位置する高陽(コヤン)近郊の高速道路区間で、複数の車両が次々に衝突したと伝えられています。
事故には合計43台の車両が関係し、少なくとも9人の運転手が負傷して近くの病院に搬送されました。現時点で、死者が出たとの情報は伝えられていません。
警察と消防が現場を封鎖 3キロ区間で渋滞
事故を受けて、警察と消防当局は事故現場周辺の道路を一時的に封鎖し、車両の誘導や残骸の撤去作業を行いました。この影響で、高速道路の事故区間では約3キロにわたって渋滞が発生したということです。
関係車両が多かったことから、現場の整理には時間を要し、周辺の交通にも一定の影響が出たとみられます。
原因は「ブラックアイス」の可能性
当局は、今回の多重事故の主な原因として「ブラックアイス」の可能性を指摘しています。報道によると、道路に残った雪どけ水などが薄く凍りつき、目に見えにくい氷の膜となっていたとみられます。
ブラックアイスは、一見すると単に路面が濡れているようにしか見えないため、運転手が危険を察知しづらいのが特徴です。そのため、通常の速度で走行していても、突然タイヤが路面をとらえられなくなり、スリップやスピンを引き起こすおそれがあります。
今回の事故でも、こうした路面状況の変化に対応しきれなかった複数の車が制御を失い、玉突き的に衝突が拡大した可能性があります。
ブラックアイスとは何か
ブラックアイスは、冬季の交通事故の大きな原因の一つです。溶けた雪や雨が薄く凍ってできる透明の氷で、次のような特徴があります。
- 路面が黒く濡れているように見えるが、実際は氷が張っている
- 特に早朝や深夜、気温が0度前後の時間帯に発生しやすい
- 橋の上やトンネル出口、日陰など、冷え込みやすい場所で目立つ
見た目では判断しづらいため、「凍っていないように見えても凍っているかもしれない」という前提で運転する意識が重要になります。
冬の高速道路でドライバーが意識したいポイント
今回の韓国の交通事故は、日本を含む寒い地域のドライバーにとっても、冬の運転を見直すきっかけになり得ます。特に高速道路のようにスピードが出やすい環境では、小さな判断ミスが大きな事故につながりかねません。
- 気温が低い早朝・深夜は、路面凍結を前提にスピードを控える
- 「濡れているように見える路面」は、ブラックアイスの可能性を疑う
- 急ブレーキや急ハンドルを避け、車間距離をふだん以上に確保する
- 冬用タイヤの装着や、ブレーキの効き具合など車両点検を早めに行う
一度スリップが発生すると、後続車が次々と巻き込まれ、多重事故に発展するおそれがあります。個々の運転行動を見直すことが、チェーンリアクションのような事故を防ぐ第一歩です。
国際ニュースから考える「身近なリスク」
大規模な自然災害や政治の動きに比べると、交通事故は身近で小さなニュースに見えるかもしれません。しかし、今回のように43台が絡み9人が負傷する事態は、日常の移動に潜むリスクの大きさを示しています。
冬の道路環境は、日本でも韓国でも大きくは変わりません。海外で起きた事故を国際ニュースとして知ることは、自分や家族、同僚の安全を考えるヒントにもなります。ニュースを読むとき、「自分の生活に置き換えると、何を変えられるだろうか」という視点を一つ持っておくと、日々の判断が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








