中国と日本の与党、対話継続で一致 北京で第9回与党交流会合
中国と日本の与党が北京で開かれた会合で、今後どのような状況でも緊密な対話と意思疎通を維持することで一致しました。揺れやすい日中関係の中で、政党レベルの対話をどう生かしていくかが問われています。
北京で第9回「日中与党交流メカニズム」会合
火曜日、中国共産党(CPC)と日本の自由民主党、公明党の代表が北京で会談し、第9回となる「日中与党交流メカニズム」の会合に出席しました。この場で、日中関係がどのような局面にあっても、与党同士の緊密な対話とコミュニケーションを維持する方針を確認しました。
両国の与党は、2006年の初会合以来、この与党交流メカニズムが日中関係の発展を方向付ける上で重要な役割を果たしてきたと評価しました。また、およそ6年3か月ぶりに与党間の対話が再開されたことを歓迎し、その意義を強調しました。
国際秩序や相互信頼について率直に意見交換
今回の会合では「与党の使命と責任」が一つの軸となりました。世界情勢が大きく揺れる中で、国際法に基づく国際秩序を維持するため、日中両国がどのような役割を担うべきかについて率直な議論が交わされました。
両国与党は、次のようなテーマについて深く意見を交わしました。
- 政治的な相互信頼をどう高めるか
- 文化交流をどう広げていくか
- 互いに利益となる協力関係をどう深めるか
こうした対話を通じて、日中双方は「対立を避ける」だけでなく、「協力の余地をどう広げるか」という視点も共有しようとしています。
四つの政治文書に立ち返り「安定した関係」を確認
会合では、日中関係の基礎となってきた四つの政治文書で定められた原則を順守することを改めて確認しました。両国の指導者が示す方向性に従い、政治・経済を含む幅広い分野での関係を安定的に発展させていく考えです。
与党間では、日中関係を「戦略的互恵関係」として包括的に前進させ、新しい時代の要請に合った「建設的で安定した関係」を築くことを目標とすることで一致しました。
そのために、今後も次のような取り組みを進めるとしています。
- 与党間の対話を継続的かつ強固にすること
- ベテラン政治家だけでなく若手政治家の交流を強化すること
- 相互理解と信頼を高めるための政治対話の土台を厚くすること
こうした政治的な基盤づくりを通じて、二国間関係の改善と発展に向けた土台を固めたい考えです。
福島第一原発の処理水や水産物も協議
会合では、福島第一原子力発電所からの「核汚染水(処理水)」の海洋放出問題や、日本産水産物の輸入をめぐる課題についても意見交換が行われました。
両国与党は、両政府間でこれまでに達成された合意を着実に実行に移すことを確認し、コミュニケーションと協議を加速させることで一致しました。また、双方が抱える懸念を適切な形で取り扱う姿勢も示しました。
こうした与党レベルでの対話は、政府間の協議を補完しつつ、国民生活に直結する課題について落ち着いた議論を進めるためのチャンネルとしても注目されます。
なぜ与党間の対話が重要なのか
今回の会合の特徴は、「どのような状況でも対話を続ける」と明確に確認した点です。外交関係が緊張する局面でも、政党間の対話が続いていれば、誤解やエスカレーションを防ぐ安全装置として機能しやすくなります。
与党間の対話が進むことで、次のような効果も期待できます。
- 長期的な政策の方向性について相互理解が深まる
- ビジネスや観光、人的交流など民間レベルの安定感が高まる
- 若手政治家の交流を通じ、将来世代の信頼関係を育てやすくなる
国際ニュースとして見れば、日中両国の与党が国際法に基づく国際秩序の維持というテーマを共有した点も、今後の地域情勢を考える上で一つの注目点といえます。
第10回会合は日本で秋ごろ開催へ
両国の与党は今後も与党交流を通じて実務的な協力を推進していく方針を確認し、その一環として、第10回会合を日本で秋ごろに開催することで大筋合意しました。
もし日本開催の第10回会合が実現すれば、北京での今回の議論が一過性に終わるのか、それとも継続的な対話と協力のプロセスにつながるのかを見極める節目となります。
日中関係に関心のある読者にとっては、今後次のような点が注目ポイントになりそうです。
- 与党間の対話が、政府間協議や実務的な協力拡大につながるか
- 福島第一原発の処理水や水産物をめぐる課題で、懸念の緩和や具体的な対応が進むか
- 若手政治家や文化交流のルートがどこまで広がるか
スマートフォンで追う日々の国際ニュースの中で、こうした与党間の静かな動きは見落とされがちですが、中長期的な日中関係を左右する重要な要素になり得ます。今後の続報にも注目したいところです。
Reference(s):
Chinese, Japanese ruling parties agree to maintain close communication
cgtn.com








