ロサンゼルスで山火事の煙が健康直撃 大気汚染とサンタアナ風のリスク video poster
2025年12月現在、米カリフォルニア州ロサンゼルス郡では、山火事の煙による大気汚染が市民の生活と健康に影響を与えています。本記事では、その状況とリスク、私たちが学べるポイントを整理します。
大気質指数は一時改善、それでも続く警戒
ロサンゼルス郡ではここ数日、大気質指数(AQI)がわずかに改善したとされています。しかし、南カリフォルニアの大気環境を監視する公的機関である南海岸大気質管理局は、状況が再び悪化する可能性があると警告しています。
予報では、今後ふたたびサンタアナ風が吹く見通しです。この強い乾いた風が山火事の煙を運び、市街地の大気汚染を悪化させるおそれがあるためです。
サンタアナ風とは何か
サンタアナ風は、カリフォルニア南部で秋から冬にかけてよく発生する、内陸から海岸に向かって吹く乾燥した強風です。
- 山火事を拡大させやすい
- 煙や粉じんを都市部まで運ぶ
- 湿度を下げ、のどや肌の乾燥を招く
今回も、このサンタアナ風が続けば、いったん改善した大気質が再び悪化するリスクがあると指摘されています。
住民が感じる山火事の煙の影響
中国国際テレビ(CGTN)のエディズ・ティヤンザン記者は、ロサンゼルスの現場で住民に取材し、山火事の煙が健康に与える影響について伝えています。
山火事の煙には、目に見える灰だけでなく、非常に細かい粒子状物質(PM)やガス成分が含まれます。これらは呼吸器や循環器に負担をかけ、次のような症状を引き起こすことがあります。
- のどの痛みや咳、息苦しさ
- 目のかゆみやしみる感じ
- 頭痛や倦怠感
ぜんそくや心臓病などの持病がある人、高齢者、子どもは特に影響を受けやすいとされ、外出や運動の制限を余儀なくされるケースもあります。
市民がとれる主な対策
ロサンゼルスの事例は、山火事が身近でない地域に暮らす私たちにとっても、「大気汚染から身を守るには何ができるのか」を考えるきっかけになります。一般的に勧められる対策は次の通りです。
- 大気質指数(AQI)の情報をこまめに確認する
- AQIが悪化している日は、屋外での激しい運動を避ける
- 窓を閉め、可能であれば空気清浄機を使用する
- 外出が必要な場合は、高性能マスクの着用を検討する
- 子どもや高齢者、持病のある家族の体調変化に注意する
日本にとっての意味合い
ロサンゼルスのような大都市でも、自然災害と大気汚染が重なると、市民の日常生活が大きく制約されることが改めて浮き彫りになりました。
日本でも黄砂やPM2.5など、越境する大気汚染の影響が話題になることがあります。遠く離れた地域の山火事や大気汚染のニュースは、決して「他人事」ではなく、都市の防災や健康リスク管理をどう考えるかという、共通の課題につながっています。
国際ニュースを追うことは、世界のどこかで起きている環境リスクを知るだけでなく、自分たちの暮らしを見直すヒントにもなります。
Reference(s):
cgtn.com







