ワシントンで旅客機と米軍ヘリ衝突 ポトマック川に墜落し多数死傷か
ポトマック川で航空機と米軍ヘリが衝突・墜落
米首都ワシントン近郊のレーガン・ワシントン・ナショナル空港の近くで、アメリカン航空のリージョナル旅客機と米陸軍のブラックホークヘリコプターが空中で衝突し、その後ポトマック川に墜落しました。現地時間水曜日の夜に起きたこの事故で、少なくとも18人の遺体が収容されたと報じられており、重大な航空事故となっています。
本記事執筆時点の日本時間12月8日朝までに、当局は引き続き捜索と状況確認を進めているとみられます。
何が起きたのか
米当局によると、今回事故に遭ったのはアメリカン航空のリージョナル(地域路線)旅客機と、米陸軍のUH-60ブラックホークヘリコプターです。ヘリはバージニア州フォート・ベルボアを拠点とし、事故当時は夜間訓練飛行を行っていました。
両機はレーガン・ワシントン・ナショナル空港の近くで空中衝突し、そのままポトマック川へ墜落したとされています。詳しい高度や衝突の経緯などは、まだ明らかにされていません。
機内には67人、少なくとも18人の死亡確認か
アメリカン航空によれば、旅客機には乗客60人と乗員4人の計64人が搭乗していました。米当局は、ヘリコプターには兵士3人が乗っていたとしています。2機合わせて67人が乗っていたことになります。
米メディアのCBSニュースは、警察関係者の話として、これまでに少なくとも18人の遺体が収容されたと伝えました。ただし、身元やそれぞれの機体との関係は明らかになっていません。
安否不明者の数や負傷者の有無など、被害の全体像は依然として分かっていません。
雪に覆われたポトマックで続く捜索
現場では、雪に縁取られたポトマック川に向かって潜水士が次々と飛び込み、機体の残骸や乗客を捜索する大規模な救助活動が進められています。夜間かつ厳しい寒さの中での作業となり、救助隊にとっても過酷な状況です。
当局は、川の流れや水温、安全確保に留意しながら、引き続き水中と河岸の両方での捜索を行っているとみられます。
軍と政権トップが相次ぎコメント
米陸軍は声明で、今回の事故に関わったヘリがバージニア州フォート・ベルボア所属のUH-60であることを確認した上で、地元当局と連携しており、詳細は判明し次第公表するとしています。
ドナルド・トランプ米大統領は声明で、この悲惨な事故について十分な報告を受けているとし、状況を注視しつつ、今後明らかになる情報を公表していく考えを示しました。
ピート・ヘグセット国防長官も、ソーシャルメディアのXへの投稿で、国防総省が状況を積極的に監視しており、必要に応じて支援できる態勢にあると強調しました。
カンザス州選出の連邦上院議員ロジャー・マーシャル氏は、同じくXで、この衝突事故を「悪夢としか言いようがない」と表現し、衝撃の大きさをにじませました。
アメリカン航空「深い悲しみ」
アメリカン航空の最高経営責任者(CEO)は、映像メッセージを通じて「深い悲しみ」を表明し、乗客と乗員、その家族や関係者への哀悼の意を示しました。会社として当局の捜索や調査に全面的に協力する姿勢を示したとみられます。
今後の焦点:原因解明と安全対策
今回のように、民間の旅客機と軍用ヘリが大都市近郊の空域で空中衝突する事故は極めて異例です。通常、この種の空域では、航空管制による厳格な飛行ルールと高度の分離が行われています。
今後は、次のような点が焦点になりそうです。
- 夜間訓練飛行と民間定期便の運用がどのように調整されていたのか
- 航空管制と両機の間で交わされた通信内容
- 機体側の衝突防止装置が適切に作動していたかどうか
- 天候や視界など、環境要因の影響
事故の原因究明には時間がかかる可能性がありますが、結果は今後の航空安全対策や軍と民間の運用ルールの見直しに直結します。国際的にも注目される調査となりそうです。
情報は今後も更新される見通しであり、当局や航空会社からの新たな発表が待たれます。
Reference(s):
Plane carrying over 60 collides with helicopter, crashes in Washington
cgtn.com








