FRBがトランプ2期目で初会合 インフレと金利をめぐる2025年の行方 video poster
米連邦準備制度理事会(FRB)は2025年1月28日、今年最初の金融政策会合を開始しました。ドナルド・トランプ氏が大統領職に復帰してから初めての会合となり、インフレとの闘いを続けるなかで今後の金利の行方に世界の市場が注目しました。
この動きについては、中国の国際ニュースチャンネルであるCGTNのオーウェン・フェアクルフ記者も、現地から詳しく伝えています。
何が焦点となったFRB初会合か
今回の会合の目的は、インフレを抑え込むために政策金利をどう調整するかを議論することでした。FRBは物価安定と雇用の最大化という二つの使命を負っており、金利を上げ続けるのか、据え置くのか、あるいは将来の利下げの余地をどう示すのかが大きな論点となりました。
会合では、次のような点が特に注目されました。
- 物価上昇率がどの程度まで鈍化しているのか
- 高金利が雇用や個人消費、企業投資に与える影響
- 市場に過度な混乱を与えない形での政策変更のタイミング
- 2025年を通じての金利見通しと、インフレとの「長期戦」の姿勢
トランプ2期目とFRBの距離感
この会合が注目を集めた背景には、トランプ氏の2期目という政治的な転換点があります。大統領選を経てホワイトハウスの顔ぶれが変わると、市場は政権とFRBとの関係がどうなるのかを敏感に見ています。
FRBは独立した中央銀行と位置付けられており、日々の金融政策は大統領から直接の指示を受けずに決定されます。しかし、財政政策や規制政策など政権の方針は、景気や物価の動きに影響を与え、結果的にFRBの判断にも間接的な影響を与えます。トランプ氏の復帰後初となる会合は、その意味で政治と金融政策の新しい組み合わせを占う場でもありました。
インフレとの闘いは続く
FRBがインフレとの闘いを続けていることは、アメリカ国内だけでなく世界経済にとっても重要なテーマです。物価上昇が続けば、市民の生活コストは上がり、企業のコストも増えます。一方で、金利を高く保ちすぎると、住宅ローンや企業の借り入れ負担が重くなり、景気の冷え込みにつながるリスクがあります。
2025年1月の初会合は、この難しいバランスをどう取るのかを示す試金石となりました。FRBはインフレを抑え込みつつ、景気の腰折れを防ぐという、相反するように見える課題に直面し続けています。
日本やアジアにとっての意味
アメリカの金利政策は、日本やアジアの金融市場にも直接影響します。FRBが利上げ方向を維持すれば、ドルが強くなりやすく、円安や株高の要因になる一方で、新興国からは資金が流出しやすくなります。逆に、利下げや利上げ停止が意識されれば、リスク資産へのマネーが戻りやすくなります。
日本の個人投資家にとっても、米国株や米ドル建て資産を持つかどうか、またいつ為替ヘッジをかけるかといった判断に、FRBのスタンスが大きく関わります。今回のような年初の方向性を占う会合は、ニュースとしてチェックしておくだけでも、投資や資産形成の判断材料になります。
これから何を見ていくべきか
FRBの会合は年に数回開かれ、そのたびに金利の方向性やインフレ見通しが示されます。2025年最初の会合は、トランプ2期目の経済運営とインフレ対策のスタートラインとも言えるものでした。
今後のポイントとしては、
- インフレ率がどこまで落ち着くか
- 賃金や雇用がどの程度の強さを保てるか
- 政権の財政政策が、物価や景気にどう影響するか
- FRBが市場との対話をどれだけ丁寧に行うか
といった点が挙げられます。2025年のアメリカ経済、そして世界経済の行方を考えるうえで、FRBとホワイトハウスの動きから目を離せない一年になりそうです。
Reference(s):
Federal Reserve holds first meeting under Trump’s second term
cgtn.com








