イランとイラクが関係強化を確認 西アジアの安全保障で連携へ
イランとイラクがテヘランで議会トップ会談を行い、西アジアの安全保障と地域の安定に向けて二国間協力を強化していく方針を確認しました。国際ニュースとして、日本語で西アジア情勢を把握したい読者にとって重要な動きです。
テヘランで両国議長が会見
現地時間2025年12月8日(月)、イランの首都テヘランで、イラン国会議長のMohammad Baqer Qalibaf氏と、イラク国会議長のMahmoud al-Mashhadani氏が会談し、共同記者会見を開きました。イラン議会の通信社ICANAなどがこの内容を伝えています。
両議長は、西アジア地域の安全保障と安定を確保するためには、イランとイラクの協力拡大が不可欠だと強調しました。
政治・経済関係をいっそう強化へ
Qalibaf議長は、イランとイラクの二国間関係について、政治面と経済面の両方でさらに関係を深めていく意向を示しました。こうした関係強化が、西アジア地域や周辺のアラブ諸国・非アラブ諸国、そしてイスラム諸国の平和と安定に寄与するとしています。
また、Qalibaf議長は、イランとイラクの国民、議会、政府の関係は現在「これまでで最も良好な水準」にあると述べました。さらに、両国はイスラム教を共有する国として、いわゆる「抵抗の前線」を支え、イスラム世界の尊厳を守る姿勢を改めて示しました。
国境・安全保障・経済での協力を確認
一方、イラクのal-Mashhadani議長は、今回のテヘラン訪問で、国境、経済関係、安全保障協力が主要な議題となったと説明しました。会談では、西アジア地域全体の安全と安定を支えるための具体的な手段について協議したとしています。
al-Mashhadani議長は、イラクはアラブとして、またイスラムの原則に基づく立場を手放すことはなく、誰に対しても開かれていると強調しました。これは、地域内の複数の国や勢力とのバランスを意識した発言といえます。
ICANAによると、al-Mashhadani議長はイランに対し、イラクは常に隣国イランのそばに立ち、「イランの翼であり続ける」と述べ、二国間関係の一層の発展に期待感を示しました。
西アジアの安定に何を意味するのか
今回の会談は、地理的にも歴史的にも結びつきが強いイランとイラクが、改めて関係強化のメッセージを打ち出したものです。とくに、国境管理や安全保障、経済協力といった具体的な分野での連携が強調された点は、西アジア情勢を見るうえで重要なサインと言えます。
西アジア地域には、これまでさまざまな紛争や緊張が存在してきました。その中で、主要な産油国でもあるイランとイラクが協調姿勢を鮮明にすることは、エネルギー供給や地域の貿易、周辺のアラブ・非アラブ諸国との関係にも影響を与える可能性があります。
今後の注目ポイント
- 議会どうしの対話や協力枠組みが、どこまで具体的な法制度や経済協定に発展していくか
- 国境管理や安全保障協力が、西アジアにおける緊張緩和や紛争抑止につながるか
- イラン・イラクの連携が、他のアラブ諸国やイスラム諸国、非アラブ諸国との関係再構築にどう影響するか
日本を含む多くの国にとっても、西アジアの安定はエネルギーやサプライチェーンの観点から無視できないテーマです。イランとイラクの関係強化の動きが、今後どのような形で現実の政策や地域の安全保障に反映されていくのか、引き続き注視する必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








