米国移民政策でメキシコに足止めされる人々 行き場なき「待機」の現場 video poster
米国のドナルド・トランプ大統領が進める移民送還キャンペーンの強化により、米国への亡命を目指してきた正規の書類を持たない人々が、メキシコ側で足止めされています。2025年12月現在、国境の街シウダー・フアレスのシェルターでは、「次にどうするのか」を決められないまま暮らす人々の不安が続いています。
送還キャンペーン強化の陰で増える「足止め」
米国の移民政策が厳格化し、移民の送還キャンペーンが強まる中、米国での亡命申請を目指していた数千人規模の人々がメキシコ国内にとどまらざるを得なくなっています。正規の在留資格を持たないまま国境を目指した人々は、米国側に入ることも帰ることもできず、事実上の「宙づり」状態に置かれています。
シウダー・フアレスのシェルターで続く「宙づり」の暮らし
メキシコ北部の国境都市シウダー・フアレスでは、こうした移民を受け入れるシェルターが、人々の一時的な避難先となっています。現地を訪れたCGTNのフランク・コントレラス記者によると、このシェルターには米国への亡命を目指してきた人々が身を寄せ、「次にどう動くべきか」を考えながら日々を過ごしています。
安全な場所を確保できている一方で、自分たちの法的な立場や今後の見通しが立たないことが、大きな不安となっています。
決断を迫られる人々が直面する選択肢
シェルターに滞在する人々は、今後取るべき道をめぐって難しい決断を迫られています。米国への亡命を待ち続けるのか、メキシコにとどまる道を探るのか、それとも出身地へ戻るのか──いずれの選択にもリスクや不安が伴います。
米国側の送還キャンペーンが強まる中、「ここまで来て引き返すのか」「家族の安全をどう守るのか」といったジレンマが、日常的な悩みとなっています。明確な情報が乏しいことも、判断をさらに難しくしています。
国境のニュースを日本からどう受け止めるか
日本から見ると、メキシコと米国の国境で起きている事態は、地理的には遠い出来事に感じられるかもしれません。しかし、さまざまな事情から安全な場所を求めて移動する人々の存在は、世界の多くの地域で共通する課題となっています。
今回のように、送還キャンペーンの強化によって人々が「待機」を強いられる状況は、国境管理と人道的な配慮をどのように両立させるのかという問いを、改めて突き付けています。これは、移民をめぐる国際ニュースを日本語で理解し、自分なりの視点を持とうとする私たちにとっても、無関係ではありません。
情報に触れ、対話を続けることから始める
シウダー・フアレスのシェルターで暮らす人々の未来は、依然として不透明です。ただ、その「不透明さ」を伝える報道に触れ続けることは、遠く離れた場所にいる私たちにもできることの一つです。
国際ニュースや現地の声に継続的に目を向けることで、移民政策や国境管理についての理解は少しずつ深まります。家族や友人、オンラインコミュニティでこうした話題を共有し、「自分ならどう感じるか」「どのような仕組みが望ましいのか」を話し合うことも、日常の中から始められる小さな一歩と言えます。
メキシコで足止めされている人々の姿は、国境の向こう側で起きている現実を映し出しています。2025年を生きる私たちがこのニュースに触れることは、世界の動きと自分自身の立ち位置を見つめ直すきっかけになるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








