イスラエルのネタニヤフ首相、トランプ氏に金色ポケベル レバノン攻撃を象徴か
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が米ワシントンでドナルド・トランプ大統領に金色のポケベルを贈ったというニュースが伝えられました。レバノンで起きた電子機器への攻撃を想起させるこの「象徴的なギフト」は、米イスラエル関係と現代の戦争観をあらためて問いかけています。
火曜日のワシントン会談で交わされた「金色ポケベル」
米CNNの報道によると、ネタニヤフ首相は火曜日、ワシントンD.C.で行われた会談の場で、トランプ大統領に金色のポケベルを手渡しました。この贈り物は、イスラエルがレバノンで行った電子機器への攻撃をほうふつとさせるものだと伝えられています。
これに対し、トランプ氏は自らの側から、2人が一緒に写った写真をネタニヤフ氏に贈りました。写真には英語で「To Bibi, A great leader!」というメッセージが直筆で書き込まれていたとされています。
レバノンで起きた「ポケベル・無線機攻撃」
報道によれば、9月17〜18日にかけてレバノン各地で数千件もの爆発が発生しました。イスラエルは、レバノンの武装組織ヒズボラの構成員が所持していたポケベルや無線機(トランシーバー)を標的とした攻撃を実施したとされています。
この攻撃により、
- レバノン全土で通信機器の爆発が相次ぎ、社会生活に大きな混乱が生じた
- 死傷者は国全体で数十人規模にのぼった
と報じられています。電子機器そのものを爆発させるという形の攻撃は、デジタル技術と軍事行動が密接に結びついた現代の戦争の一断面ともいえます。
「偉大な作戦だった」トランプ氏の評価
ABCニュースによると、イスラエルの当局者は、トランプ大統領が金色のポケベルを受け取った際、レバノンでの攻撃について「a great operation(偉大な作戦だった)」と述べたと証言しています。
贈り物そのものが、特定の軍事作戦を連想させるものであるうえ、その作戦を称賛する発言まで伝えられたことで、この会談は単なる儀礼的なギフト交換を超え、強い政治的メッセージを帯びた出来事として受け止められています。
デジタル時代の戦争と「象徴の政治」をどう見るか
今回の金色ポケベルの贈呈は、次のような問いを投げかけています。
- 武装組織の通信機器を狙った攻撃であっても、民間人の生活や安全への影響をどこまで考慮できているのか
- 政治指導者が軍事作戦を「偉大」と評価するとき、そのメッセージは現場の兵士や市民にどのように受け止められるのか
- 戦争や攻撃を想起させるモチーフを、贈り物やユーモアの形で扱うことの是非
サイバー攻撃や電子機器を利用した作戦が増えるなかで、戦争は目に見えにくく、しかし日常生活により近い場所で起きるようになっています。今回のニュースは、軍事力とテクノロジー、そして政治的メッセージがどのように結びついているのかを考えるきっかけになるでしょう。
レバノンでの爆発によって命を落とした人や被害を受けた人がいる一方で、その作戦を称賛すること、さらにそれを象徴するような贈り物がやり取りされることを、私たちはどう受け止めるべきなのか。国際ニュースを追う一人ひとりが、自分なりの視点を持って議論に参加していくことが求められています。
Reference(s):
Israeli PM Netanyahu gifts U.S. President Trump golden pager
cgtn.com








