米国で鳥インフルエンザ拡大 卵価格が過去最高水準「エッグフレーション」とは video poster
2025年12月現在、米国では鳥インフルエンザの流行を背景に卵の価格が過去に例を見ない水準まで上昇し、卵のインフレを指す「エッグフレーション(eggflation)」という言葉まで生まれています。食料品の物価高に苦しむ消費者の不満が一段と高まっている状況です。
米国で進む「エッグフレーション」
国際報道チャンネルのCGTNによると、鳥インフルエンザが米国の養鶏場を直撃し、その影響で卵の店頭価格が記録的な高さになっています。卵は朝食からお菓子作りまで幅広く使われる日常食材のため、値上がりをすぐに実感しやすく、「もう卵も気軽には買えない」と感じる人が増えています。こうした動きが、米国で広がるエッグフレーションへの不満につながっています。
鳥インフルエンザが卵価格を押し上げる仕組み
鳥インフルエンザは、高病原性のウイルスがニワトリなどの家禽に感染する病気で、多くの場合、大規模な殺処分が必要になります。多くの鶏が失われれば、卵を産むニワトリの数も一気に減り、供給が細ります。一方で、卵を買いたい人の数は急には減らないため、需要と供給のバランスが崩れ、価格が跳ね上がります。さらに、病気のまん延を防ぐための消毒や防疫対策のコストも生産者の負担となり、結果的に価格に上乗せされやすくなります。
家計を直撃する卵高騰、何が起きているのか
卵は、肉や魚に比べて手頃な価格でタンパク質がとれる食材として、低所得層を含む多くの家庭にとって重要な存在です。その卵が高騰すると、朝食のスクランブルエッグやオムレツ、家庭で作るケーキやパンなど、日常のメニューを見直さざるを得ない家庭も出てきます。すでに他の食料品の値段も上がる中で、卵の高騰は「これ以上どこを削ればいいのか」という心理的な追い詰め感を強めます。ブランド卵から安価な卵に切り替えたり、まとめ買いを控えたりするなど、小さな節約行動が積み重なっているとみられます。
日本と世界への示唆
一見すると米国だけのニュースに見えますが、今回のエッグフレーションは、日本を含む世界の食卓にも示唆を与えます。第一に、鳥インフルエンザのような家畜の感染症が発生すると、国境を越えて食料供給や価格に影響が広がりうることです。第二に、卵のような生活必需品の値上がりは、物価全体への不安を強め、消費マインドに影響します。日本でも過去に鳥インフルエンザの発生で卵の供給が逼迫した例があるため、米国の状況は他人事ではありません。
- 感染症リスクに強い食料供給網をどう構築するか
- 価格ショックから弱い立場の人々をどう守るか
- 日々の買い物から世界の動きをどう読み解くか
卵1パックの値段の変化は、単なる家計の問題にとどまらず、世界の食料システムの脆さや、国際ニュースと私たちの生活のつながりを映し出しています。今後も米国の鳥インフルエンザの動向と卵を含む食料品価格の行方を注視しながら、自分たちの暮らしをどう守るのかを考えていくことが求められます。
Reference(s):
cgtn.com








