コンゴ東部紛争:ルワンダとDRC首脳がタンザニアで会談へ
ルワンダのポール・カガメ大統領とコンゴ民主共和国(DRC)のフェリックス・チセケディ大統領が、東部DRCで激化する紛争をめぐり、タンザニアで開かれる地域首脳会議で協議に臨みます。鉱物資源が豊富なコンゴ東部の情勢は、アフリカだけでなく世界の安定にも影響しかねない国際ニュースです。
ポイントまとめ
- M23と呼ばれる武装勢力が東部DRCで急速に支配地域を拡大
- 戦闘により数千人が死亡し、多くの人々が避難を強いられている
- ルワンダとDRCの首脳がタンザニアで開かれる地域会合に参加
- カガメ大統領は現地入り、チセケディ大統領はビデオ会議で出席予定
- 東アフリカと南部アフリカの首脳が集まり、停戦と和平を模索
東部コンゴ民主共和国で何が起きているのか
DRCがルワンダの支援を受けていると主張する武装組織「3月23日運動(M23)」は、東部DRCで急速に勢力を拡大しています。数十年にわたり不安定が続いてきたこの地域で、今回の攻勢は新たな緊張を生んでいます。
M23は鉱物資源が豊富な東部で広い範囲を掌握し、先週には戦略的要衝とされる都市ゴマを制圧しました。現在は、隣接する南キブ州へと進軍を続けているとされます。
これまでの戦闘で数千人が命を落とし、「膨大な数」の人々が家を追われています。避難生活を余儀なくされる住民が増え続けており、人道危機は深刻さを増しています。
タンザニア・ダルエスサラームでの首脳会議
こうした中、タンザニアの都市ダルエスサラームでは、紛争の沈静化を目指す地域首脳会議が開かれています。会議には、東アフリカ共同体の8か国と、南部アフリカ開発共同体の16か国の首脳が参加する枠組みが設けられています。
ルワンダのカガメ大統領は現地に到着し、対面での協議に臨みます。一方、DRC大統領府によると、チセケディ大統領はビデオ会議形式で出席する予定です。
すでにケニア、ソマリア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエなどの大統領が出席しており、東部DRCの情勢が地域全体の安全保障課題として共有されていることがうかがえます。
地域リーダーは何を議論するのか
首脳たちは、M23の進軍をどのように食い止めるか、そして民間人の被害を最小限に抑えるにはどうすべきかを議論するとみられます。鉱物資源が豊富な東部DRCの紛争は、単なる治安問題にとどまらず、域内経済や難民問題とも直結するためです。
M23をめぐる主張のぶつかり合い
M23をめぐっては、DRCとルワンダの間で激しい非難の応酬が続いています。DRC側は、ルワンダがM23を軍事的に支援し、東部DRCの不安定化に関与していると主張しています。
これに対しルワンダは、M23への軍事支援を否定しています。そのうえで、DRCが「ルワンダ解放民主勢力(FDLR)」を国内にかくまっていると批判しています。FDLRは、1994年のルワンダ虐殺でツチ人を大量殺害したフツ系勢力の流れをくむ武装組織とされています。
和平交渉と停戦の行方
M23が再び台頭した2021年以降、アンゴラやケニアが仲介役となって和平協議を重ねてきました。しかし、これまでのところ合意は実を結ばず、複数の停戦も相次いで崩壊しています。
互いに相手側が武装勢力を支援していると非難し合う構図の中で、信頼構築は進んでいません。今回のタンザニアでの会談が、これまでと異なる結果を生み出せるのかどうかが問われています。
今回の会談が持つ意味
東アフリカと南部アフリカの首脳が一堂に会し、東部DRCの紛争に焦点を当てること自体、地域としての危機意識の高まりを示しています。同時に、それだけ事態が深刻化しているとも言えます。
注目されるのは、次のような点です。
- M23の進軍を止める具体的な停戦案がまとまるか
- 避難民を含む住民保護の仕組みや支援策が示されるか
- 武装勢力をめぐる相互非難を緩和し、対話の土台を作れるか
鉱物資源を抱える東部DRCの不安定化は、周辺国だけでなく国際社会にも波紋を広げます。今回の会談は、一度崩れると立て直しに時間がかかる和平プロセスを、どこまで軌道に戻せるのかを占う試金石となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








