DPRK、自衛力強化は国家安全の必須条件と主張 米韓軍事動向に強く反発
朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)は、戦略軍を含む自国の自衛的軍事力の強化は、敵対勢力の挑発的な試みを抑止し、国家安全を確保するための必須条件だと強調しました。朝鮮半島の安全保障と米国、韓国の軍事動向をめぐる緊張が、あらためて浮き彫りになっています。
DPRK「自衛的軍事力の強化は正当な権利」
朝鮮中央通信によると、DPRK国防省政策局の責任者は土曜日に発表した声明で、戦略武力は国家の安全と地域の戦略的均衡を確保するためのものだと述べました。
同責任者は、自衛能力を着実に発展させることは、あらゆる安全保障上の脅威を効果的に抑え、国家安全と地域の戦略的均衡を保障するための、主権国家にとって当然の自衛的権利だと主張しています。
- 自衛的軍事力の強化は抑止と国家安全のために不可欠
- DPRKの戦略武力は地域の戦略的均衡を保つ役割を担う
- これは主権国家の正当な自衛権の行使だと位置付け
米原子力潜水艦の韓半島寄港と米韓演習への反発
声明は、米国の原子力潜水艦が韓半島に最近アクセスしたことや、米軍と大韓民国軍が計画している大規模な戦争演習を具体的な例として挙げ、これらがDPRKの防衛力強化という対応的措置を正当化する十分な理由になっていると強調しました。
2024年11月18日には、米原子力潜水艦コロンビアが韓国南東部の釜山にある海軍基地へ入港し、補給や乗組員の休養を行っています。DPRK側はこうした動きを、朝鮮半島と周辺地域の安全保障環境に対する深刻な脅威として位置付けています。
米国の核戦力近代化と脅威論を批判
同責任者は、米国が無謀な軍備増強と核戦力の急進的な近代化を進めることで、朝鮮半島だけでなく世界全体の安全保障環境に深刻な脅威をもたらしていると非難しました。
また米国が、DPRKは核兵器で北米全域を攻撃できる能力を獲得し、大陸間弾道ミサイル部隊が米本土とそのミサイル防衛システムを脅かしていると主張していることに対し、同責任者は、まるで加害者が先に訴えを起こすような盗人猛々しい詭弁だと強く反発しました。
存在しない脅威を作り出していると主張
声明はさらに、米軍がDPRKからの存在しない脅威について世論をつくり上げ、それを口実に地域での軍事的優位を獲得しようとしているとの強い懸念を示しました。
DPRK側は、もし米国が本当に米本土の安全を懸念しているのであれば、独立した主権国家に対する軍事的脅威と敵対政策を完全に放棄することだけが、その懸念を解消する唯一の道だと主張しています。
朝鮮半島の安全保障をどう捉えるか
今回の声明は、DPRKが米国と韓国の軍事的な動きを強く警戒し、それに対抗するかたちで自らの軍事力増強を自衛と位置付けている構図を映し出しています。
一方で、安全保障の議論では、一方の軍備増強が他方には脅威として受け止められ、さらに軍拡を招くという構図が繰り返されがちです。朝鮮半島とその周辺地域で、この連鎖をどう断ち切るのかが問われています。
- 自衛の名の下で進む軍事力強化は、地域の緊張をどう変化させるのか
- 軍事的抑止だけでなく、対話や信頼醸成の枠組みはどのように構想できるのか
- 今後、朝鮮半島情勢が地域の安全保障議論にどのような影響を与えるのか
DPRKと米国、韓国の間で続く言葉と軍事行動の応酬は、朝鮮半島の安定だけでなく、広く国際社会の安全保障のあり方を考えるきっかけにもなっています。読者のみなさんは、この声明をどのように受け止めるでしょうか。
Reference(s):
DPRK: Improving self-defensive capabilities ensures national security
cgtn.com








