「お金の浮気」とは?バレンタインより怖いフィナンシャル・インフィデリティ video poster
バレンタインデーの週末には、チョコレートの価格が20%上昇し、先物価格も今後の高止まりを示していると言われています。しかし、多くのカップルにとって本当に厄介なのは、この値上がりではなく「フィナンシャル・インフィデリティ(financial infidelity)」と呼ばれる、お金に関する裏切り行為です。
チョコの値上がりより厄介な「お金の浮気」
物価上昇、とくにバレンタインシーズンのチョコレートのような「愛のイベント」に関わる商品が高くなると、家計への負担が話題になります。チョコの価格が20%上がり、今後も高値が続きそうという見方もあります。
とはいえ、多くの専門家が指摘するのは、カップルの関係を本当に傷つけるのは数百円〜数千円の値上げではなく、パートナーに隠れて行うお金のごまかしやウソだという点です。これが「フィナンシャル・インフィデリティ」、いわば「お金の浮気」です。
フィナンシャル・インフィデリティとは?
フィナンシャル・インフィデリティとは、パートナーに対してお金に関する重要な情報を隠したり、意図的にウソをついたりする行為を指します。金額の大小にかかわらず、「隠す」「ごまかす」こと自体がポイントです。
具体的には、次のような行動が含まれます。
- パートナーに内緒でクレジットカードや銀行口座を作る
- ボーナスの金額や給料を実際より少なく伝える
- 借金(ローンやカードのリボ払いなど)の残高を隠す
- ギャンブルや投資で出した損失を報告しない
- 共通の貯金を、相談なしに自分の欲しいもの購入に使う
- レシートや明細をわざと捨てる・見せないようにする
これらは、法律上の「犯罪」ではない場合も多いですが、信頼関係という意味では深刻なダメージを与えかねません。
なぜカップルにとって大きな問題なのか
フィナンシャル・インフィデリティが厄介なのは、単にお金が減るからではありません。関係の土台である「信頼」を揺るがすからです。
「いくら使ったか」より「隠したこと」が傷になる
たとえば、パートナーが内緒で高額な買い物をしていたとします。金額そのものは、時間をかければ取り戻せるかもしれません。しかし一度「隠されていた」とわかると、「他にも何か隠しているのでは?」「将来の約束は本当に守られるのか?」という疑念が生まれます。
この不安が積み重なると、ケンカになりやすくなったり、お互いが本音を言いづらくなったりして、関係全体に影を落とします。
将来設計にも静かにダメージ
住宅購入や子どもの教育資金、老後の生活など、長期的なお金の計画を立てるうえで、正確な情報は不可欠です。片方が借金を隠していたり、収入や貯蓄を実際より良く見せていたりすると、プランそのものが現実離れしたものになってしまいます。
その結果、「思っていたより返済負担が重い」「実は貯金が足りなかった」といった形で、後になって大きなしわ寄せが来る可能性があります。
よくあるフィナンシャル・インフィデリティのパターン
どこからが「お金の浮気」に当たるのか、線引きが難しいと感じる人も多いかもしれません。参考として、よく見られるパターンを整理してみます。
- 小さな買い物の積み重ねを「言わなくていい」と思い込む
コーヒーやコンビニでの少額支出が積み重なり、月額で見ると大きな金額になっているのに、それを共有しない。 - ポイント・マイル・キャッシュバックを「自分だけのもの」と決めている
共通の家計から支払ったのに、ポイントだけは内緒で自分の買い物に使う。 - 家計簿アプリやオンライン明細のパスワードを教えない
「管理が面倒だから」という理由で共有を避けるケースもありますが、相手から見ると「何か隠しているのでは」と受け取られかねません。 - ストレス発散の衝動買いを話さない
仕事や生活のストレスから高額な買い物をしてしまい、そのこと自体を後ろめたく感じて黙ってしまう。
大切なのは、「これは言うほどのことではない」と一方的に判断して黙ってしまうと、結果的にフィナンシャル・インフィデリティにつながりやすい、という点です。
「お金の浮気」を防ぐ3つのステップ
では、カップルはどうすればフィナンシャル・インフィデリティを防ぎやすくなるのでしょうか。ここでは、実践しやすい3つのポイントを紹介します。
- お金の「現状」を共有する
まずは、お互いの収入、貯蓄、借金、固定費(家賃・光熱費・通信費など)を一度整理して共有します。すべてを細部まで公開するかどうかはカップルごとに違ってよいですが、「重要な情報は隠さない」という合意をつくることが重要です。 - 月1回の「お金ミーティング」を習慣にする
家計簿アプリや銀行の明細を一緒に見ながら、「今月は何に使ったか」「来月は何に備えるか」を15〜30分ほど話す時間を持つと、隠しごとが生まれにくくなります。突然追及するのではなく、「一緒に管理する」スタンスで続けることがポイントです。 - 自由に使えるお小遣いルールを決める
すべてを報告し合うのはストレスにもなります。あらかじめ「月◯円まではお互いの自由」といった枠を決めておくと、「これは言っておくべきかどうか」で悩まずに済みます。その代わり、その枠を超える支出は必ず相談する、というルールにしておくと透明性を保ちやすくなります。
バレンタインデーを「お金の対話」のきっかけに
チョコレートの値上がりやプレゼント選びに目が向きがちなバレンタインデーですが、本当に大切なのは二人のあいだの信頼と対話です。物価の話題が出たタイミングこそ、「最近のお金の使い方、どう感じている?」「不安に思っていることはある?」と、落ち着いて話すきっかけにできます。
フィナンシャル・インフィデリティをゼロにする完璧な方法はありませんが、「隠さない」「一緒に考える」という姿勢があるだけで、お金の不安はぐっと小さくなります。次のバレンタインデーには、チョコレートと一緒に「お金の透明性」というプレゼントも用意してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








