アイルランド上陸のXPeng G6、テスラに挑む中国EV video poster
中国の電気自動車(EV)メーカーXPengが、アイルランドでクーペSUV「G6」を発売しました。テスラやBYDといった競合と肩を並べながら、先進技術を武器に欧州EV市場へ本格参入します。
アイルランドにXPengの電気SUV「G6」が上陸
アイルランド南部の首都ダブリンにあるディーンズグランジのショールームには、新型「XPeng G6 クーペSUV」が輝くように展示されています。すぐ隣には同じく中国発のEVブランド、BYDのショールームが並び、中国勢同士が欧州市場の玄関口でしのぎを削る構図が見えてきます。
XPeng G6はフル電動のSUVで、0〜100キロメートル毎時の加速は6.7秒とされています。ロングレンジ仕様では、1回の充電でおよそ570キロメートルを走行できるといい、日常使いから長距離ドライブまでを想定したモデルです。
10年で世界1万5,000人、60カ国展開を目指す
XPengは設立からまだ約10年の比較的新しい企業ですが、すでに世界で約1万5,000人の従業員を抱えています。2025年末までに60カ国で販売を行うという野心的な目標を掲げており、今回のアイルランド進出もその一環です。
社名の中国語「小鵬(シャオペン)」には、「小さなすばらしい鳥」といった意味が込められています。その名の通り、アイルランドでの販売は初週から順調な滑り出しとなりました。
現地ブランドマネージャーのアラン・ファーロング氏によると、ショールームオープンから1週間のうち、最初の週末だけで12台のXPeng車を販売したといいます。予想を上回る反響から、すでに追加の在庫を中国本土に発注しており、新たなG6がアイルランドへ向かっている最中だとしています。
AIと自動運転機能でテスラに挑む
XPeng G6の大きな売りは、車載AI(人工知能)を活用した先進の運転支援機能です。車が自動で駐車スペースに入ってくれるハンズフリー駐車機能を備えているほか、自動運転に一歩近づく各種の支援機能を標準装備しています。
対照的に、競合するテスラでは自動運転支援「オートパイロット」はオプション扱いで、追加料金が必要とされています。XPengはこうした機能を標準で提供することで、技術面での差別化と装備内容の分かりやすさを打ち出している形です。
中国EVメーカーの「破壊者」は何を変えるか
XPengは、BYDなど既存の中国ブランドに続く「新たなディスラプター(破壊的存在)」として、アイルランド市場に乗り込みました。ターゲットは中国勢だけでなく、テスラをはじめとする国際的なEVメーカーも含まれます。
アイルランドの一つの通りに、XPengとBYD、そしてテスラというライバルが並ぶ光景は、欧州の自動車市場が電動化を軸に大きく組み替わりつつあることを象徴しているとも言えます。この国際ニュースは、日本の自動車メーカーやテック企業にとっても、競争のルールが変わり続けていることを示すサインと受け止められそうです。
通勤電車の中でニュースを追う私たちにとっても、「次に買う車」を考えるときの前提は、静かにしかし確実に変わりつつあります。XPeng G6のアイルランド上陸は、その変化を映し出す最新の一例だと言えるでしょう。
Reference(s):
Newly launched in Ireland, the electric car that's targeting Tesla
cgtn.com








