ウクライナ、米ロのサウジ協議に不参加 ゼレンスキー氏が表明
ウクライナのゼレンスキー大統領は今週、サウジアラビアで予定されている米ロ協議にウクライナは参加しないと明らかにしました。当事者の一つであるウクライナが不在の場で進む対話のあり方が、あらためて問われています。
ウクライナ「協議について知らされていなかった」
ゼレンスキー大統領は、アラブ首長国連邦(UAE)を訪問中に行ったオンライン記者会見で、今週サウジアラビアで開かれる米国とロシアの協議について「ウクライナは参加しない」と述べました。
さらに大統領は「ウクライナはその協議について何も知らされていなかった」とも語り、事前の説明や招待がなかったことへの不満をにじませました。戦争の影響を最も深く受けている当事者が、関係国の対話プロセスから外されている構図が浮かび上がります。
それでも今週サウジ訪問へ
ゼレンスキー大統領は同じ場で、今週水曜日にサウジアラビアを訪問する計画も明らかにしました。サウジ側との直接対話を通じて、ウクライナの立場や安全保障上の懸念を伝える狙いがあるとみられます。
サウジアラビアはここ数年、中東だけでなくウクライナ情勢を含む国際紛争でも調停役として存在感を高めてきました。今回の米ロ協議をめぐっても、どのような形で各国の利害を調整しようとしているのかが注目されます。
ウクライナ抜きの米ロ協議が投げかける3つの問い
ウクライナが参加しないまま進む米ロ協議は、次のような問いを投げかけています。
- 当事者不在の平和プロセスはどこまで有効か:紛争の直接の当事者が席にいないまま合意が形作られる場合、その持続性や正統性はどう担保されるのかという問題があります。
- 大国間の「場外交渉」が広がるリスク:今回のように、影響力の大きい国どうしが別枠で話し合いを進める動きが広がると、当事国の声が相対的に小さくなりかねません。
- 仲介国の役割の重さ:開催地となるサウジアラビアには、米国・ロシア・ウクライナそれぞれとの関係をどうバランスさせるかという難しい役割が求められます。
私たちが注目したいポイント
今回の動きは、単なる一度きりの会合の話にとどまらず、今後の和平プロセスの進め方にもつながる重要なシグナルです。ニュースを追ううえで、次の視点を押さえておくと整理しやすくなります。
- 今週の米ロ協議にウクライナが参加せず、事前説明も受けていなかったという事実。
- それでもゼレンスキー大統領がサウジアラビア訪問を予定し、直接対話の場を求めていること。
- 大国間協議と当事者の声をどう両立させるのかという、国際交渉全体にかかわる構図。
ウクライナ、米国、ロシア、そしてサウジアラビア。それぞれがどのような計算と思惑を持って動いているのか。今週の協議と各国首脳の発言は、今後のウクライナ情勢を占ううえで重要な手がかりとなりそうです。
Reference(s):
Ukraine will not participate in U.S.-Russia talks in Saudi Arabia
cgtn.com







