トロント空港でデルタ機が着陸時に転覆 80人中17人が負傷
カナダ・トロントのトロント・ピアソン国際空港で8日(月)、米デルタ航空の旅客機が着陸直後に滑走路上で転覆し、乗客乗員80人のうち少なくとも17人が負傷しました。大雪のあとの強風下で起きた事故で、冬の航空機運航の安全性に改めて関心が集まっています。
強風と雪のあとに発生した着陸事故
空港運営会社のデボラ・フリント社長は記者会見で、デルタ航空のフライトがトロント・ピアソン国際空港に着陸した際、機体が滑走路上で上下逆さまの状態になるほど転覆したと説明しました。現地は雪嵐のあとで風が強く、悪天候の影響を受けやすい状況だったとされています。
今回のフライトは、米ミネアポリス・セントポール国際空港を出発し、トロントに向かっていた便でした。事故当時、他の航空機との接触はなく、単独機による事故とされています。
乗客・乗員80人のうち17人が負傷 子どもを含む3人が重体
フリント社長によると、この便には乗客76人と乗員4人の計80人が搭乗しており、そのうち17人が負傷しました。負傷者の中には子どもを含む3人が重体とされています。
デルタ航空はSNS「X(旧ツイッター)」に出した声明で、「死者はおらず、18人の顧客が負傷し近隣の病院に搬送された」と明らかにしています。空港側が公表した負傷者17人という数字と食い違いがあり、続報で整理されるとみられます。
- 搭乗者数:80人(乗客76人、乗員4人)
- 負傷者:17人(空港側発表)
- 病院に搬送された人:18人(デルタ航空発表)
- 重体:子どもを含む3人
使用機材はボンバルディア製CRJ900
デルタ航空によると、事故機はグループ会社のエンデバー・エアが運航するCRJ900型機でした。CRJ900はカナダの航空機メーカー、ボンバルディアが製造する旅客機で、最大で約90人が搭乗できる機材です。
今回の便には76人が乗っていたため、座席数に対してはほぼ余裕のある状態だったとみられますが、着陸時の機体挙動の詳細や、機体に技術的な問題があったかどうかは現時点では明らかになっていません。
原因はまだ不明 冬の空の安全が改めて課題に
事故の原因は、現時点では特定されていません。雪嵐のあとの強風という気象条件が伝えられていますが、それが直接の原因だったかどうかは、今後の調査を待つ必要があります。
北米では冬場、大雪や路面の凍結、視界不良などが航空機運航の大きなリスク要因となります。今回のような重大事故はまれですが、気象条件が厳しいなかでの運航判断や着陸時の安全確保が、改めて問われることになりそうです。
日本から北米へ旅行や出張で向かう人も多いなか、冬のフライトでは「悪天候時には遅延・欠航が起こりうる」「到着後の移動の予定に余裕を持つ」といった基本的な心構えが、利用者側にとっても重要になっています。今回の事故の詳細な原因分析と再発防止策の行方が注目されます。
Reference(s):
17 injured as Delta plane flips on landing at Toronto airport
cgtn.com








