ゼレンスキー氏「生産的な会談」 米特使ケロッグと戦況・和平を協議
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、キーウで米国のウクライナ・ロシア担当特使キース・ケロッグ氏と会談し、この協議を生産的な会談だったと評価しました。会談では、戦場の状況や捕虜の帰還、安全保障の保証に加え、トランプ米大統領との投資・安全保障協定の可能性が話し合われました。
ゼレンスキー氏「productive meeting」と評価
ゼレンスキー大統領は、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)への投稿で、ケロッグ特使との会談について productive meeting(生産的な会談)だったと強調しました。
投稿によれば、会談では次のようなテーマについて詳細な意見交換が行われたとしています。
- ウクライナ国内の戦場の状況
- ウクライナ側の戦争捕虜をどのように帰還させるか
- ウクライナに対する効果的な安全保障上の保証
ゼレンスキー氏は、これまでの米国からの支援と、米国内での超党派の支えに謝意を示したうえで、今後の関係をさらに強化したい姿勢を打ち出しました。
トランプ米大統領との「投資・安全保障協定」に意欲
ゼレンスキー氏は、トランプ米大統領との間で強力かつ実効性のある投資・安全保障協定を結ぶ用意があると表明しました。この協定には、ウクライナの復興や投資環境の整備と、安全保障上のコミットメントを組み合わせる構想が含まれているとみられます。
ゼレンスキー氏は、ウクライナ側が結果を出すための最も迅速で建設的な道筋を米側に提案したとも述べており、短期間で具体的な合意につなげたい意向がうかがえます。
ケロッグ特使のキーウ訪問と、見送られた共同会見
ケロッグ特使は、ゼレンスキー氏との会談に先立ってキーウに到着していました。そのうえで、現地の木曜日に大統領府で会談が行われたと伝えられています。
ウクライナ大統領府のセルヒイ・ニキフォロフ報道官によると、ゼレンスキー氏とケロッグ特使による共同記者会見は、米国側の意向により実施されませんでした。水面下での調整や非公開のやり取りを重視した形ともいえます。
シビハ外相との会談 「包括的で公正、持続的な平和」へ
同じ木曜日には、ケロッグ特使はウクライナのアンドリー・シビハ外相とも会談しました。両者は、ウクライナにおいて包括的で、公正で、持続的な平和を実現するための道筋について協議しました。
シビハ氏は会談後、Xへの投稿で、ウクライナは力を通じて平和を実現する意志を持っていると再確認したと表明しました。また、キーウが考える具体的なステップや必要なプロセスについて、ケロッグ特使に説明したとしています。
今回の会談が示すウクライナと米国の課題
ゼレンスキー氏とケロッグ特使の一連の会談からは、ウクライナと米国が次のような複数の課題を同時に進めようとしている姿が見えてきます。
- 戦場の状況をにらみつつ、捕虜の帰還といった人道的課題を前に進めること
- 安全保障の保証を強化し、今後の攻撃や不安定化を抑止する枠組みを構築すること
- 投資・安全保障協定を通じて、復興と長期的な安定をセットで設計すること
さらに、シビハ外相が強調した力を通じた平和というメッセージからは、ウクライナ側が軍事的・外交的な強さを背景にしながらも、最終的には公正で持続的な和平を模索している姿勢がうかがえます。
公開の共同会見は見送られたものの、キーウとワシントンの間では、戦況、捕虜、平和プロセス、投資や安全保障協定といった多層的なテーマについて、集中的な協議が進んでいることを印象づける動きとなりました。
Reference(s):
cgtn.com








