欧州首脳がロンドンでウクライナ支援協議 米国との亀裂を背景に video poster
欧州の首脳らがロンドンに集まり、ウクライナ支援と安全保障協力の強化を話し合いました。米ホワイトハウスでのウクライナと米国の対立を受け、欧州はあらためて支援継続の姿勢を打ち出しています。
ロンドンに欧州首脳が集結 危機感共有のサミット
十数人の欧州の指導者が日曜日、ロンドンで安全保障をめぐる危機協議に臨みました。今回のサミットは、ウクライナと米国の間で起きた劇的な対立の直後に開かれ、各国がウクライナへの支援と安全保障協力をどう強化するかが焦点となりました。
ウクライナの同盟国は、ウクライナ支援に対する揺るがないコミットメントを繰り返し強調しています。その背景には、米国のドナルド・トランプ大統領がロシアとの交渉でウクライナの利益を十分に守らないのではないか、という懸念の高まりがあります。
ホワイトハウスでの「激しい対立」が引き金に
サミット開催のきっかけとなったのは、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ大統領の間で起きた、公然とした意見の対立でした。ゼレンスキー大統領はホワイトハウスを後味の悪い形で後にし、その直後からウクライナとワシントンの関係悪化が注目されています。
こうした中で開かれたロンドンでの会合は、ウクライナと欧州が依然として緊密に連携していることを示す場ともなりました。欧州側は、米国との関係が揺れる中でも、ウクライナ支援から後退しない姿勢を打ち出す狙いがあります。
スターマー首相、ゼレンスキー氏を抱擁で迎え 33億ドル融資も発表
ゼレンスキー大統領はホワイトハウス訪問の翌日、ロンドンのダウニング街を訪れ、イギリスのキア・スターマー首相から温かい抱擁で迎えられました。スターマー首相は会談の場で、ウクライナ向けの軍事物資を支えるため、約33億ドルの融資を行うと発表しました。
この融資は、ウクライナの防衛力を支える具体的な支援策であると同時に、イギリスがウクライナの安全保障をめぐる議論で重要な役割を果たしていることを示す象徴的な一歩とも言えます。
チャールズ国王との会談 「共有する未来ビジョン」を強調
ゼレンスキー大統領は、ロンドンでの安全保障サミットに先立ち、ノーフォークのサンドリンガム邸でチャールズ国王とも会談しました。国王との会談は、イギリスが政治・軍事だけでなく、象徴的な側面でもウクライナとの連帯を示す場となりました。
ゼレンスキー大統領は「このような戦略的パートナーを持ち、すべての人にとって安全な未来の姿について同じビジョンを共有できることをうれしく思う」と語り、イギリスとの関係を高く評価しました。その言葉には、欧州と共に長期的な安全保障の枠組みを築いていきたいという意図がにじみます。
欧州のメッセージ:ウクライナ支援は続くのか
ロンドンでの協議は、トランプ政権の対ロシア交渉に対する不安が強まる中、欧州がどこまで主体的にウクライナ支援を担うのかを占う試金石となりました。各国首脳が一堂に会した事実そのものが、ウクライナに対する政治的な支えとなっています。
日本からこの動きを見ると、同盟関係や安全保障協力が、首脳同士の信頼やメッセージの出し方に大きく左右されることがよく分かります。ロンドンのサミットと一連の首脳外交は、安全保障のニュースを「遠い国の出来事」として片付けず、自分たちの社会や将来の安全とどうつながっているのかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
European leaders look to boost support for Ukraine at London summit
cgtn.com








