ロンドンサミット、ウクライナ和平へ安全保障連合と4段階計画 video poster
ウクライナ和平をどう保障するのかーー欧州やカナダなどの首脳がロンドンに集まり、停戦後も続く安全保障の枠組みづくりに向けた安全保障連合の構想と4段階の計画で合意しました。
ロンドンに欧米首脳が結集、ウクライナ支援へ結束
現地時間日曜日にロンドンで開かれたサミットには、十数の欧州各国の国家元首に加え、カナダのジャスティン・トルドー首相ら西側の指導者が集まりました。参加者は、ウクライナの首都キーウへの支援を続ける決意を示すとともに、将来の停戦や和平合意を守るための新たな枠組みづくりで足並みをそろえました。
首脳らは、安全保障分野への支出を増やすこと、そしてウクライナで合意されるあらゆる停戦を守るための有志連合を立ち上げる方針を打ち出しています。
スターマー英首相が示した4段階の和平保証プラン
イギリスのキア・スターマー首相はサミット後、ウクライナに持続的な平和をもたらすための4段階の計画に各国が合意したと説明しました。その内容は次の通りです。
- 紛争が続く間も、ウクライナへの軍事支援を維持し続けること
- ロシアへの経済的圧力をいっそう強めること
- 将来の持続的な平和合意が、ウクライナの主権と安全を確実に保障し、いかなる交渉の場にもウクライナ自身が参加すること
- 和平が成立した後も、ロシアによる将来の侵攻を抑止し、ウクライナを守るための有志連合を設け、同国の平和を守ること
スターマー首相は、こうした枠組みによって、単に戦闘を止めるだけでなく、ウクライナの主権と安全を長期的に保証することを目指すと強調しました。
「ヨーロッパが重責を担う」 米国の関与も不可欠
その一方でスターマー首相は、ヨーロッパがより大きな責任を担う必要があると述べ、「ヨーロッパが重い荷を担わなければならない」との認識を示しました。そのうえで、今回の合意を実効性あるものとするには、アメリカの支援が欠かせないと強調しました。
スターマー首相は、ドナルド・トランプ米大統領について、ウクライナに持続的な平和をもたらす必要性を共有しているとしたうえで、「いま必要なのは、その平和を共に実現することだ」と述べ、欧州と米国が連携して行動に移すべきだと訴えました。
ゼレンスキー大統領「欧州の結束は近年で最も高い水準」
サミット後、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は、欧州の結束について「長い間見られなかったほど、極めて高い水準にある」と評価しました。
ゼレンスキー大統領は交流アプリのテレグラムへの投稿で、「ヨーロッパは真の平和と保障された安全を実現するため、アメリカとの協力の基盤を見いだすべく共に取り組んでいる」と述べ、欧州と米国が連携して和平と安全保障の枠組みを構築していく重要性を強調しました。
防衛費増額と長期投資が鍵に
サミットに参加した複数の指導者は、防衛費を増やす必要性を口にしました。これは、和平成立後の安全保障を担保するためだけでなく、トランプ大統領に将来の安全保障の保証を求めるうえでも重要だとされています。
欧州連合の執行機関である欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は記者団に対し、「長年にわたる防衛分野での投資不足を経て、今こそ長期にわたり防衛投資を引き上げることが極めて重要だ」と述べ、短期的な対応ではなく、継続的な防衛力強化が必要だとの考えを示しました。
ウクライナの主権と安全をどのように長期的に守るのか、そして有志連合にどの国がどのような形で参加するのか。ロンドンで示された方向性を具体的な制度や負担の分担に落とし込めるかどうかが、今後の欧米外交の大きな焦点となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








