ウクライナ停戦巡り トランプ氏とゼレンスキー氏が電話協議「とてもうまく進んでいる」
ウクライナでの停戦に向けて、アメリカ、ロシア、ウクライナの首脳外交が動いています。ドナルド・トランプ米大統領は、水曜日の朝に行ったウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領との電話会談について「とてもうまく進んでいる」と述べ、部分的停戦に向けた協議が予定どおり進行しているとの見方を示しました。
水曜朝のトランプ・ゼレンスキー電話会談
トランプ大統領は、水曜日の朝にゼレンスキー大統領と電話会談を行ったと明らかにしました。会談は約1時間に及び、「とても良い」内容だったとしています。
テーマとなったのは、ウクライナでの部分的な停戦、とくにエネルギー関連施設やインフラをめぐる攻撃の停止に向けた枠組みです。トランプ大統領は会談後、ソーシャルメディア上で「We are very much on track(私たちは非常に順調に進んでいる)」と投稿し、協議が予定どおり進行していると強調しました。
トランプ大統領は、会談の詳細について「まもなく公表される」とも述べていて、今後、具体的な提案や合意内容が示される可能性があります。
前日のトランプ・プーチン電話会談と「整合」
今回の電話会談は、その前日に行われたトランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との電話会談を踏まえたものだとされています。両首脳は火曜日の電話会談で、ウクライナ和平は「エネルギーとインフラ分野での停戦から始まる」との認識で一致しました。
トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領との会談について「議論の多くは、前日にプーチン大統領と行った電話を基にしたものだ」と説明し、ロシアとウクライナ双方の「要請と必要をそろえる」ことを狙いとした協議だったと述べています。
ゼレンスキー氏「ウクライナ抜きの合意は無意味」
トランプ・プーチン両氏の電話会談から数時間後、ゼレンスキー大統領も発言を行いました。ゼレンスキー氏は、自国が「永続的で公正な平和につながるいかなる提案も支持する」としつつも、そのためにはウクライナが直接、和平交渉に参加することが不可欠だと強調しました。
ゼレンスキー氏は「ウクライナの関与なしに合意に達することは無意味だと考える」と述べ、「何が話し合われているのかを理解する必要がある」として、当事者としての関与と透明性を求めています。
停戦模索の裏で続く空爆の応酬
一方で、地上では緊張が続いています。複数のメディアによると、ウクライナとロシアは電話会談が行われたのと同じ夜にも、互いに空爆を行ったと報じられています。
首脳レベルで停戦への道筋を探る動きが進む一方で、現場では攻撃の応酬が続いているという、この「二重の現実」は、和平への道のりの難しさを物語っています。
今回の動きが示す3つのポイント
今回の一連の電話会談からは、いくつかの重要なポイントが浮かび上がります。
- エネルギー施設やインフラを対象とした「部分的停戦」という、段階的なアプローチが模索されていること
- 米ロ首脳の対話の内容が、そのままウクライナとの協議にも反映されており、三者間の調整プロセスが動き出していること
- その一方で、当事者であるウクライナが「自ら関与しなければ意味がない」と主張しており、和平の正統性と透明性が大きなテーマになっていること
今後、トランプ大統領が予告した「詳細」がどのような形で公表されるのか、そしてゼレンスキー大統領の要求する「ウクライナの関与」がどこまで反映されるのかが焦点となります。停戦への道筋が実際の戦闘の沈静化につながるのか、引き続き注意深く見ていく必要があります。
Reference(s):
Trump says 'very much on track' after phone call with Zelenskyy
cgtn.com








