イエメン・サヌアで米軍空爆 少なくとも1人死亡、15人負傷
イエメンの首都サヌアで米軍による空爆が住宅ビルを直撃し、少なくとも1人が死亡、15人が負傷したと、フーシ派が運営するテレビ局アルマシーラが伝えています。紅海やイスラエル周辺を巻き込む攻防のなかで、民間人への被害があらためて浮き彫りになりました。
サヌア西部の住宅ビルを空爆 子どもや女性も負傷
アルマシーラによると、空爆は現地時間の日曜夜、フーシ派が実効支配するサヌア西部の郊外アスル地区にある住宅ビルを狙って行われました。
暫定的な被害状況として、少なくとも1人が死亡し、15人が負傷。このうち子ども3人と女性2人が含まれていると、フーシ派系の保健当局の情報を引用して伝えています。
現地住民は空爆を「非常に激しかった」と証言しており、救助チームがいまも瓦礫の下に取り残されている人がいないか捜索を続けているとされています。
8日現在、米軍から今回の空爆に関する公式なコメントは出ていません。
いま分かっている主なポイント
- 場所:イエメンの首都サヌア西部アスル地区の住宅ビル
- 死傷者:少なくとも1人死亡、15人負傷
- 負傷者の内訳:子ども3人、女性2人を含むと報道
- 現場では救助活動が継続中とされる
- 情報源:フーシ派が運営するアルマシーラテレビ
サアダやホデイダでも空爆報道
サヌアでの空爆の数時間前、アルマシーラは、紅海に展開する米軍がイエメン北部サアダ県で新たな空爆を実施したとも伝えました。フーシ派の拠点とされるサアダ市周辺が標的になったとしていますが、詳細は明らかにされていません。
同じ日に、紅海沿いの港湾都市ホデイダにある空港など、フーシ派支配地域の複数の地点にも米軍による空爆が行われたとされています。こちらについては、これまでのところ死傷者は報告されていません。
フーシ派は米空母とイスラエルへの攻撃を主張
一連の空爆の数時間前、フーシ派は紅海北部で米海軍の空母ハリー・S・トルーマンを、新たに攻撃したと主張しました。また、イスラエル中部のベン・グリオン空港に向けた攻撃も行ったとしています。
ベン・グリオン空港への攻撃については、イスラエル軍が迎撃したと報じられています。
長期化する内戦と米軍の空爆作戦
フーシ派は、2014年に始まった内戦の過程でイエメン北部の大部分を掌握し、首都サヌアを含む広い地域を実効支配しています。
米軍は2025年3月半ばから、フーシ派が支配するイエメン北部の地域に対する空爆作戦を継続しており、今回の一連の攻撃も、そうした作戦が続く中で起きています。
フーシ派側は、パレスチナ・ガザの人々への連帯を理由にイスラエルの標的への攻撃を続けるとともに、米軍による行動を「アメリカの侵略だ」と非難し、報復を続ける姿勢を示しています。
高まる緊張の行方は
紅海や中東地域で続く応酬は、地域の安定だけでなく、国際社会や周辺諸国の安全保障にも影響を与えかねません。今回のサヌアでの空爆は、民間人が暮らす住宅地が直接の被害を受けたと報じられており、今後の軍事行動や外交的な動きが一層注目されます。
現時点で、米軍の具体的な作戦目的や今後の対応については明らかになっておらず、さらなる情報の開示と、民間人保護に向けた国際的な働きかけが求められています。
Reference(s):
At least 1 killed, 15 wounded in U.S. airstrike on Sanaa: Houthi TV
cgtn.com








