ミャンマーで100年超ぶり大地震 各国が救助チーム派遣、中国も迅速対応 video poster
ミャンマーで金曜日に発生した100年超ぶりの大地震から数日がたちました。死者はすでに1600人を超え、負傷者は3000人以上。2025年12月8日時点でも、被災地では生存者の捜索が続いています。
100年以上ぶりの大地震がもたらした被害
今回の地震は、ミャンマーで「100年以上で最大」とされる規模の揺れでした。建物が倒壊し、街区ごと押しつぶされた地域もあり、少なくとも1600人以上が亡くなり、3000人を超える人々がけがをしています。
米国地質調査所(USGS)は、最終的な死者数が1万人を上回る可能性があるとの見通しを示しており、被害の全容はいまだ見えていません。大規模な地震災害では、発生から数日の対応が生存率を大きく左右するとされており、現地での救助活動は時間との戦いになっています。
非常事態宣言と国際社会への「オープンな招請」
地震発生後、ミャンマーの現軍事政権トップであるミン・アウン・フライン氏は非常事態を宣言しました。そのうえで、「わが国の人々を助けるために来てくれる意思のあるあらゆる組織と国に対し、開かれた招請を行う」と述べ、国際社会に広く支援を呼びかけています。
このメッセージを受ける形で、周辺国を中心に救助の手が次々と差し伸べられています。地理的に近く、地震や洪水などの災害対応の経験が豊富な近隣国の支援は、被災地の初動対応を下支えする重要な役割を担います。
中国やインド、ベトナム、タイから救助チーム
これまでに、中国、インド、ベトナム、タイなど複数の国がミャンマーに救助チームを派遣、もしくは派遣の準備を進めています。国境を越えたこうした動きは、アジア地域の災害に対する連携の広がりを象徴するものでもあります。
中国のブルースカイレスキュー、マンダレーで活動開始
中国のブルースカイレスキュー(Blue Sky Rescue、BSR)チームは、日曜日にマンダレーに到着すると、直ちに現地での被害状況の評価に着手しました。建物の倒壊状況やがれきの山を確認しながら、生存者の捜索に向けた準備を進めています。
雲南省からの37人チーム、ネピドーに投入
中国南西部の雲南省から派遣された別の救助チームも、土曜日の朝にミャンマーの都市ネピドーに到着しました。この37人規模の救助・医療チームは、ミャンマーに入った最初の国際救助グループとされています。
このチームは、次のような装備を持ち込んでいます。
- 112セットの高機能な生命探知装置
- 地震の早期警報システム
- 携帯型衛星通信装置
- ドローン(無人航空機)
- その他の緊急救援用資機材
生命探知装置やドローンを活用することで、がれきに埋もれた人の位置をより迅速に把握できる可能性があり、救助の効率化が期待されます。また、衛星通信装置は現地の通信インフラが損傷した場合にも指揮系統を維持するうえで重要です。
「アジアの災害協力」という視点
今回のミャンマー地震では、中国をはじめインド、ベトナム、タイなど周辺国が素早く反応し、救助チームや支援を送っています。大規模災害が起きた際、被災国の政府や現地の人々だけでは対応しきれない場面が多く、近隣国の支援が被害拡大の防止に直結します。
特に、中国南西部の雲南省のようにミャンマーと地理的にも近い地域からの支援は、移動時間の短さや現地との連絡の取りやすさといった点でメリットがあります。今回のように、装備の整った専門チームが国境を越えて迅速に展開することは、アジア全体の防災力を高める試金石にもなり得ます。
これから問われる「長期支援」と情報のアップデート
今後の焦点となるのは、次のような点です。
- 生存者の捜索と、安否不明者の確認
- 負傷者の治療体制や医療物資の確保
- 家を失った人々への一時的な避難場所の提供
- 水や食料など、生活に必要な物資の安定的な供給
国際社会からの救助チームは、初動の捜索・救命で大きな役割を果たしますが、被災地の復旧・復興にはより長い時間と継続的な支援が欠かせません。ミャンマー国内の動きとあわせて、周辺国や国際機関がどのように関わっていくのかが、今後の重要なニュースになっていきそうです。
現時点では被害状況に関する情報も流動的であり、死傷者数は今後さらに増える可能性があります。読者のみなさんも、信頼できる情報源からのアップデートを継続的に確認しつつ、アジア地域における災害と国際協力のあり方について考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








