マリとアルジェリアが互いに領空閉鎖 ドローン撃墜で緊張激化
マリとアルジェリアの間で緊張が高まるなか、両国は互いの間を飛ぶ民間・軍用機すべてに対し領空を閉鎖しました。ドローン撃墜と非難の応酬が、空の往来を止める事態に発展しています。
- マリがアルジェリアとの全ての航空便を即時停止すると発表
- アルジェリアはその数時間前に、マリとの航空交通を全面禁止
- 発端はアルジェリアによるマリのドローン撃墜と、テロ支援・空域侵犯をめぐる非難
マリ、アルジェリアとの全ての航空便を停止へ
マリの運輸・インフラ省は現地時間の月曜日、アルジェリアとの間を往来する全ての民間および軍用機について、自国の領空を通過することを当面禁止すると発表しました。措置は即時に適用され、解除時期は「追って通知があるまで」とされています。
同省は、この決定はアルジェリア側が同様に領空を閉鎖したことへの対応だと説明し、アルジェリアが国際テロリズムを継続的に支援していると強く非難しました。
アルジェリアも同日に領空を閉鎖、「空域侵犯」を問題視
マリの発表に先立ち、アルジェリア国防省は月曜日からマリとの全ての航空交通を停止すると公表していました。発表の中でアルジェリア側は、マリによる空域侵犯が繰り返されていると主張し、その対抗措置として領空を閉鎖するとしています。
ドローン撃墜が緊張をエスカレート
今回の領空閉鎖は、アルジェリアがマリのドローンを撃墜したことを受け、両国の緊張が一気に高まる中で発表されました。ドローンは軍事や監視だけでなく、国境付近の状況把握などにも使われることが多く、その運用をめぐるトラブルが新たな外交リスクとなりつつあります。
マリは、ドローン撃墜に加えてアルジェリアによる国際テロリズムの支援を非難し、アルジェリアは空域侵犯の繰り返しを問題視するなど、双方の主張は平行線をたどっています。
領空閉鎖で何が起きるか
領空閉鎖は、単に飛行機が飛べなくなるだけではなく、両国間の人や物の行き来、軍事協力や外交訪問などにも影響を与える可能性があります。マリとアルジェリアを結ぶ航空路線は、今後しばらくの間、迂回や運航停止を余儀なくされるかもしれません。
また、国家間の摩擦が領空という形で表面化することは、関係悪化の象徴的なサインでもあります。今回、双方が「当面の間」としつつも、同時期に領空を閉ざしたことで、緊張が短期的なものにとどまるのか、より深刻な対立へと発展するのかが注目されています。
今後の焦点は対話の有無
現時点で、両国が領空閉鎖の解除やドローン問題についてどのような協議の場を設けるのかは明らかになっていません。互いの非難をエスカレートさせるのか、それとも実務的な話し合いのチャンネルを確保するのかが、今後の焦点となります。
ドローンという新しい技術が引き金となった今回の対立は、空域管理や国境管理のあり方、そして安全保障と外交をどう両立させるかという、より広い問いも投げかけています。両国がどのような形で緊張緩和への道筋を探るのか、引き続き注視する必要があります。
Reference(s):
Mali, Algeria close airspace to each other amid drone incident rows
cgtn.com







