ウクライナ巡りプーチン氏と米特使が会談 サンクトペテルブルクで非公開協議
ウクライナ情勢巡りプーチン氏と米特使が会談
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ドナルド・トランプ米大統領の特使として派遣されたスティーブ・ウィトコフ氏と、ウクライナ紛争をめぐってロシアのサンクトペテルブルクで会談しました。非公開で行われたこの協議は、2025年現在も続くウクライナ情勢に対するロシアと米国の対話の一端として注目されています。
会談は「ウクライナ解決のさまざまな側面」を議題に
クレムリン(ロシア大統領府)は、両者の会談について、ウクライナ紛争の「解決に向けたさまざまな側面」が話し合われたと発表しました。ただ、具体的な議題や合意内容などの詳細は明らかにしていません。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ大統領報道官によると、協議は事前の予告通り、完全な非公開で行われました。ペスコフ氏は会談前に、ウクライナ問題に関する意見交換が行われるものの、「会談でのブレイクスルー(突破口)は想定していない」と述べ、期待値を慎重に抑える姿勢を示していました。
サンクトペテルブルクでの短時間の滞在
ロシアの通信社タスによりますと、ウィトコフ氏は金曜の朝にビジネス訪問としてロシアに到着し、その日の遅い時間にサンクトペテルブルクを出発したと伝えられています。限られた滞在時間の中で、プーチン大統領との会談が日程に組み込まれた形です。
経済協力も視野に ロシア直接投資基金トップと協議
プーチン大統領との会談に先立ち、ウィトコフ氏はロシア直接投資基金のトップであり、対外経済協力を担当するロシア大統領特別代表も務めるキリル・ドミトリエフ氏とも会談しました。
ドミトリエフ氏はその後、ウィトコフ氏との協議は「生産的だった」と述べ、前向きな評価を示しました。ウクライナ紛争をめぐる政治・安全保障の議論に加え、ロシアと米国の経済協力の可能性についても意見交換が行われたとみられます。
なぜこの会談が重要なのか
今回のロシア・米特使による協議は、次のような点で注目されています。
- ウクライナ紛争をめぐるロシアと米国の対話チャンネルが維持されていることを示した
- 首脳同士の直接交渉ではなく特使レベルの会談で、互いの立場や落としどころを探る場になっている可能性がある
- 政治・安全保障とあわせて、経済協力の議論を通じて関係の安定化を模索している兆しとも受け止められる
一方で、ペスコフ報道官があらかじめ「突破口は期待していない」と述べたように、今回の会談だけでウクライナ情勢が大きく動くわけではなさそうです。むしろ、今後の交渉に向けた地ならしや雰囲気づくりの意味合いが強いと見るのが自然でしょう。
今後の焦点は
今回のサンクトペテルブルクでの対話を受けて、今後は次の点が焦点となりそうです。
- ロシアと米国が、ウクライナ紛争の停戦や政治的解決に向けて具体的な提案を打ち出すかどうか
- ウィトコフ氏の報告を受けたトランプ大統領の発言や、米政権内での政策調整の行方
- ロシア側が、今回の協議内容をどのタイミングで、どこまで公表するか
軍事的な動きだけでなく、こうした水面下の外交や特使レベルの対話が、長期化するウクライナ紛争をどこまで和らげられるのか。各国の発言や今後の追加協議の有無が、2025年以降の国際秩序にも影響を与えていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








