国際ニュース:イランと米国、核協議が「建設的」 4月19日に第2ラウンドへ
イラン外務省は、オマーンの首都マスカットで行われた米国との間接協議について「建設的だった」と評価し、第2ラウンドを4月19日に行う方針を示しました。核問題と制裁解除をめぐる動きが、今年の国際ニュースの重要な焦点になっています。
オマーン・マスカットで行われた「建設的」な間接協議
イランと米国は、オマーンの首都マスカットで約2時間半にわたる間接協議を行いました。イラン外務省によると、この第1ラウンドの協議は落ち着いた「建設的」な雰囲気の中で行われたといいます。
協議にはイラン側からセイエド・アッバス・アラグチ外相、米国側から中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏が参加し、両国代表は同じ会場にいながらも、仲介を通じてメッセージをやり取りする形で話し合いを進めました。
イラン外務省の発表によれば、協議終了後、両国代表団のトップは会場を後にする際、オマーン外相の立ち会いのもとで数分間言葉を交わしたとされています。形式としてはあくまで「間接」協議ですが、双方が直接向き合う場面も生まれつつあることがうかがえます。
核問題と制裁解除が主要議題に
今回の国際ニュースの核心は、テヘランの核問題と対イラン制裁の緩和です。イラン外務省は、協議の中心議題がイランの核プログラムと、その見返りとしての制裁解除であったと説明しました。
アラグチ外相はマスカットでの記者会見で、第1ラウンドは「冷静で非常に敬意のある雰囲気」で行われ、「不適切な言葉は一切使われなかった」と強調しました。相手を挑発する表現を避け、あくまで交渉を前に進めるための場と位置づけたことが特徴だと言えます。
4月19日に第2ラウンドを予定 対等な立場で合意を模索
アラグチ外相によると、イランと米国は、第2ラウンドの協議を4月19日に行うことで合意していました。参加者のレベルは今回と同じで、開催地はマスカットではない別の場所になる可能性が高いとしています。
外相は、第1ラウンドが「建設的」であっただけでなく、両国が「対等な立場」から「互いにとって好ましい合意」を目指す姿勢を示したと説明しました。単に圧力をかけ合うのではなく、相手の立場を踏まえつつ妥協点を探る交渉スタイルを打ち出した形です。
「本当の交渉」に向けた土台づくり
アラグチ外相は、次回の第2ラウンドでは、合意に必要となる「全体的な枠組み」に入ることを目標にしていると述べました。具体的には、協議の議題や今後のタイムテーブルを明確にし、「本当の交渉」を始めるための土台をつくる狙いです。
いきなり最終合意を目指すのではなく、まずは枠組みや手順を共有し、互いの期待値や優先事項をすり合わせていく段階的なアプローチだといえます。長く対立してきた相手と向き合う際に、こうしたプロセスを踏むことは、信頼を少しずつ積み上げるうえでも重要です。
トランプ大統領の書簡がきっかけに
今回のマスカットでの間接協議の背景には、トランプ米大統領による書簡があります。大統領は3月上旬、アラブ首長国連邦(UAE)を通じてイラン指導部に書簡を送り、イランの核プログラムをめぐる交渉を提案したとされています。
イラン側は後に、この書簡を受け取ったことを認め、間接的な形であれば関与の余地があるとの姿勢を示しました。マスカットでの協議は、その流れの中で実際の対話の場が形になったものであり、緊張が続いてきた両国関係の中で生まれた新たなチャンネルと位置づけられます。
今後のイラン・米国関係をどう見るか
今後の焦点は、この「建設的」とされた雰囲気がどこまで維持され、核問題と制裁解除という重いテーマをめぐって、どこまで実質的な進展が得られるかです。両国が互いの「譲れない一線」をどう扱うのかによって、合意の余地が広がるのか、それとも再び行き詰まるのかが左右されます。
今年のイランと米国の動きは、中東情勢だけでなく世界の安全保障やエネルギー市場にも影響しうる国際ニュースです。オンラインで情報を追う私たちにとっても、ニュースの見出しだけでなく、その背後にある交渉のプロセスや各側の思惑に目を向けることで、世界の動きをより立体的にとらえるヒントになるでしょう。
Reference(s):
Iran says talks with U.S. 'constructive,' more set for April 19
cgtn.com








