ネタニヤフ首相が北部ガザ訪問 ハマスへの軍事作戦強化を宣言
イスラエルのネタニヤフ首相が北部ガザを訪問し、ハマスに対する軍事作戦を一段と強化すると表明しました。18か月にわたる攻撃で死者が5万1千人を超えたとされるガザ情勢は、今後も国際ニュースの焦点であり続けそうです。
ネタニヤフ首相が北部ガザを電撃訪問
火曜日、イスラエルのネタニヤフ首相は北部ガザを訪れ、防衛相のイスラエル・カッツ氏と軍参謀総長エヤル・ザミル氏が同行したと伝えられています。首相は現地で司令官らから安全保障ブリーフィングを受け、戦況の説明を受けました。
首相は兵士たちの働きを「顕著な仕事だ」と称賛したうえで、ハマスが「今後もますます打撃を受け続ける」と発言し、軍事作戦をさらに強化していく姿勢を強調しました。また、「すべての戦争目標が達成されるまで」作戦を続けると述べ、長期戦も辞さない構えを示しています。
18か月に及ぶ攻撃 死者は5万1千人超と報告
ガザの保健当局によると、18か月にわたるイスラエルの攻撃による死者数は5万1千人を超えたとされています。これは、戦闘が長期化し、その間に多くの人命が失われてきたことを示す数字です。
イスラエル軍は現在もガザ地区への攻撃を継続しており、地上・空からの作戦が続いています。ネタニヤフ首相とカッツ防衛相が「圧力をさらに強める」と明言したことで、今後も軍事行動が続く見通しであることが改めて示されました。
カーンユニスの病院ゲート付近での攻撃
ガザの保健当局によれば、同日中に実施されたイスラエル軍の攻撃で、カーンユニスのマワシ地区にある病院の門が標的となり、医療従事者1人が死亡、患者や医療従事者9人が負傷したと報告されています。医療施設周辺での攻撃は、地域の住民や医療体制に大きな打撃を与える恐れがあります。
これに対し、イスラエル軍の報道官は、この攻撃は「ハマスのテロ細胞の責任者と戦闘区域の指揮官」を標的としたものだったと説明しました。また、「周辺への被害を可能な限り抑えるため、精密誘導弾を使用した」と述べ、軍としては限定的な攻撃だったと強調しています。
イスラエル側のねらい:人質解放とハマス壊滅
カッツ防衛相は、軍事作戦の目的として、ハマスに拘束されている人質の解放と、最終的なハマスの打倒を挙げています。そのうえで、ハマスが人質解放やその他の要求に応じるまで圧力を強め続ける姿勢を示しました。
ネタニヤフ首相と防衛相の発言を合わせてみると、イスラエル指導部は軍事作戦を短期で終えるのではなく、戦争目標の達成を優先しつつ作戦を継続する構えだと言えます。一方で、ガザ側が伝える死者数や医療施設周辺への攻撃に関する報告は、市民生活と人道状況への深刻な影響も示唆しています。
ガザ情勢をどう読むか:軍事目標と人道の間で
今回の北部ガザ訪問と発言は、イスラエルが軍事的圧力をさらに高める方針を内外に示すメッセージと受け止められます。一方で、18か月に及ぶ攻撃と5万1千人超という死者数の報告は、ガザの人々への影響の大きさを物語っています。
軍事目標として掲げられる「人質解放」と「ハマスの打倒」、そして現地で続く人道的な負担。この二つの間のバランスをどう考えるかは、今後も議論が続くテーマです。読者としては、各当事者の声明だけでなく、現場から伝えられる被害状況にも目を向けることで、ガザ情勢を多面的に捉えることが求められます。
押さえておきたいポイント
- ネタニヤフ首相が北部ガザを訪問し、すべての戦争目標達成まで作戦を続けると表明
- ガザの保健当局は、18か月の攻撃による死者が5万1千人超に達したと報告
- カーンユニスのマワシ地区では病院ゲート付近が攻撃され、医療従事者1人が死亡、9人が負傷とされる
- イスラエル軍は、攻撃はハマス幹部を標的とした精密攻撃だったと説明し、被害軽減に配慮したと主張
- イスラエル側は人質解放とハマス打倒を掲げて圧力強化の方針を維持しており、ガザ情勢の緊張は続く見通し
Reference(s):
Netanyahu visits northern Gaza, vows to intensify military operations
cgtn.com








