ハーバード大学、トランプ政権の要求に抵抗 連邦資金削減の圧力強まる video poster
ハーバード大学がトランプ政権からの「イデオロギー的な要求」に応じず、その代償として巨額の連邦資金の削減圧力に直面していると中国の国際メディアCGTNが報じています。この国際ニュースは、アメリカ政治と大学の関係を考えるうえで重要な動きです。
何が起きているのか
2025年12月現在、アメリカでは多くの大学がトランプ政権からの強い圧力にさらされています。CGTNのオーウェン・フェアクロー記者によると、多くの大学が政権の「イデオロギー的な要求」に従わなければ、巨額の連邦政府資金を失うと警告されています。
一部の大学はすでに条件を受け入れている一方で、ハーバード大学は要求に応じることを拒否していると伝えられています。この「例外的な態度」が、今回のニュースの焦点です。
「イデオロギー的な要求」と大学の懸念
報道では具体的な中身は明らかにされていませんが、多くの大学側は、これらの要求を「イデオロギー的」、つまり特定の政治的立場や価値観を大学に押しつけるものだと受け止めています。
大学にとっては、
- 授業や研究テーマへの政治的介入
- キャンパスでの言論や議論のあり方への圧力
- 大学運営への政府の影響力拡大
につながりかねないという懸念があります。とくに世界有数の研究機関であるハーバード大学にとって、学問の自由と大学の自治は根幹にかかわる問題です。
なぜハーバードは拒否しているのか
CGTNの報道は詳細な内部議論までは伝えていませんが、ハーバード大学があえてリスクを取ってまで要求を拒んでいる背景には、次のような考え方があるとみられます。
- 学問の自由を守ることは、短期的な資金より優先されるべきだという信念
- 一度政治的要求を受け入れれば、今後も同様の圧力が続くという警戒感
- 他の大学に対して「抵抗も可能だ」というシグナルを送る狙い
ハーバード大学の動きは、アメリカの大学がどこまで政治の介入を受け入れるのかという線引きをめぐる、象徴的な事例になりつつあります。
連邦資金削減が意味するインパクト
連邦政府からの資金は、アメリカの大学にとって重要な財源です。研究費や大学院生への支援、奨学金、社会貢献プログラムなど、多くの分野が連邦資金に依存しています。
もし本当に大幅な削減が行われれば、
- 最先端研究プロジェクトの縮小や中止
- 経済的に恵まれない学生への支援の減少
- 大学の国際競争力の低下
など、アメリカ国内だけでなく、世界の学術界にも影響が広がる可能性があります。
広がる波紋:他大学と社会はどう動くか
今回の問題は、ハーバード大学だけの話ではありません。すでに一部の大学は政権側の条件を受け入れたとされており、「従う大学」と「抵抗する大学」の分岐が生まれています。
今後の注目ポイントとしては、
- トランプ政権が実際にどの程度の資金削減に踏み切るのか
- 他の名門大学がハーバードに続くのか、それとも距離を置くのか
- 学生や教員、卒業生、寄付者がどのような立場を取るのか
- 裁判所など司法の場で争いになる可能性
などが挙げられます。大学と政治の関係をめぐるアメリカ社会の緊張は、しばらく続きそうです。
読者への問いかけ
今回のニュースは、日本から見ると少し遠い話に思えるかもしれません。しかし「大学の自由と政治の関係」というテーマは、日本を含む多くの国に共通するものです。
記事を読み終えた今、次のような問いを自分なりに考えてみるのはいかがでしょうか。
- 政府の資金に依存する大学は、どこまで政治的要求を拒めるのか
- 学生や研究者にとって、本当に守るべき「自由」とは何か
- 私たち自身は、大学と政治の関係にどんなルールを望むのか
ハーバード大学とトランプ政権の対立は、アメリカのニュースであると同時に、知の場と政治権力の距離をどう保つべきかをあらためて問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com







