ウクライナ和平へ トランプ米大統領とゼレンスキー氏がローマで15分の単独会談 video poster
ウクライナとロシアの武力衝突の終結を目指し、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー氏と米国のドナルド・トランプ大統領が、ローマで約15分間の単独会談を行いました。現地時間の土曜日に行われたこの会談は、停滞する和平への取り組みを立て直せるかどうかが注目されています。
ローマのバチカンで行われた一対一会談
国際ニュースとして大きな関心を集めている今回の会談は、ローマのバチカンにあるサンピエトロ大聖堂で行われました。両氏はローマ教皇フランシスコの葬儀に参列するためローマを訪れており、その場で短時間ながらも直接向き合う機会を持った形です。
ゼレンスキー氏とトランプ大統領は、周囲に補佐官を置かず、ベンチに並んで腰掛けながら身を乗り出すようにして言葉を交わしました。ウクライナ側と米国側が公開した画像からは、周囲の喧騒から切り離された、緊密な雰囲気のやり取りだったことがうかがえます。
- 場所:ローマ・バチカンのサンピエトロ大聖堂
- 時間:現地時間の土曜日に約15分間
- 形態:補佐官抜きの一対一会談
- 目的:ウクライナとロシアの紛争終結に向けた和平努力の立て直し
会談時間はごく短いものの、両国のトップ同士が直接向き合ったという事実は、今後の交渉プロセスに象徴的な意味を持ちます。
ゼレンスキー氏「歴史的になり得る」、米側は「生産的」と評価
ウクライナのゼレンスキー氏は、このローマでの会談について、自らが望む形の平和をもたらすことができれば歴史的なものになり得ると語りました。戦闘の終結が見通せないなかで、会談の成果に対する期待の大きさがにじみ出ています。
一方、ホワイトハウスの報道担当者は、今回の会談を非常に生産的だったと評価しています。具体的な中身は公表されていないものの、少なくとも米国側は短時間の対話を前向きに捉えていることになります。
ゼレンスキー氏の強い期待と、米国側の生産的との評価が重なることで、これまで停滞していたとされる和平の試みが、再び動き出すのかどうかが焦点です。
2月の「怒りの会談」以来の直接対面
今回のバチカンでの会談は、今年2月にワシントンのホワイトハウス内、オーバルオフィスで行われた緊迫した会談以来、両氏が直接顔を合わせる初めての機会でした。当時のやり取りは、怒りを伴うものだったと伝えられており、両者の関係のぎくしゃくした状態を象徴する出来事として記憶されています。
その後もウクライナとロシアの紛争終結に向けた交渉は続けられてきましたが、ここ最近は進展が乏しく、和平の試みは停滞しているとみられてきました。そうしたタイミングでの再会談は、両者の信頼関係を立て直し、交渉の流れを変えるきっかけとなる可能性があります。
停滞する和平交渉に変化は生まれるか
今回の会談の背景には、ウクライナとロシアの戦闘を終わらせるための取り組みが、思うように進んでいないという現状があります。双方の立場の隔たりが大きく、停戦や平和合意の道筋を描くことが難しい中で、調整役としての米国の役割も問われ続けてきました。
その意味で、トランプ大統領がゼレンスキー氏と一対一で向き合い、約15分とはいえ集中的に意見を交わしたことは、交渉プロセスの再起動を図る動きとして位置づけられます。バチカンという宗教的・象徴的な場所での対話であったことも、和平へのメッセージ性を高める効果を持つと言えそうです。
これから何に注目すべきか
今回のローマでの会談を受けて、今後の国際ニュースのフォローでは次のような点がポイントになりそうです。
- ローマでの首脳会談を受けて、ウクライナ側と米国側がどのような説明や追加メッセージを発信するか
- 交渉担当者レベルでの協議や、新たな和平提案の動きが具体化するか
- ウクライナとロシアの戦闘地域で、緊張緩和や情勢の変化を示す兆しが見られるか
現時点では、会談の詳細な合意内容や、今後の具体的なステップは明らかになっていません。それでも、2月の対立的な雰囲気から一転し、補佐官抜きで向き合う場がローマで設けられたこと自体が、和平への模索が続いていることを物語っています。
ローマという第三の地で交わされた15分間の対話が、ウクライナとロシアの紛争にどのような影響を与えるのか。日本からニュースを追う私たちにとっても、今後の声明や実務レベルの動きを丁寧に追いながら、自分なりの視点で情勢を考えていくことが求められています。
Reference(s):
Seeking peace in Ukraine, Trump and Zelenskyy meet one-on-one in Rome
cgtn.com








