イエメン首都サヌアで米軍空爆 少なくとも8人死亡 フーシ派支配地域で
イエメン首都サヌアで米軍空爆、少なくとも8人死亡
イエメンの首都サヌアで現地時間の日曜日夜、フーシ派が支配する地域に対して米軍の空爆が行われ、少なくとも8人が死亡したと、フーシ派系の保健当局が明らかにしました。住民の住宅が複数被害を受けており、周辺地域の緊張が一段と高まっています。
- フーシ派支配下の首都サヌアで少なくとも8人が死亡
- 住宅3棟が空爆を受け、負傷者は数十人規模
- 米中央軍はフーシ派指導部を標的とした攻撃だと説明
- 3月15日の空爆再開以降、米軍とフーシ派の対立が激化
住宅3棟が被害、がれきの下で救出活動続く
フーシ派系の保健当局によりますと、今回の空爆はサヌア北部のバニ・アルハーリス地区にある3軒の住宅を直撃し、少なくとも8人が死亡しました。負傷者は初期推計で数十人に上っており、救助隊が現在もがれきの下に取り残された人々の捜索と救出を続けているとしています。
今回の空爆は夜間に行われたとみられ、住民が自宅にいる時間帯だったことから、民間人への被害拡大が懸念されています。現地では、犠牲者数がさらに増える可能性も指摘されています。
北部各地で約20回の空爆との報道
フーシ派系のアル・マシーラテレビは、日曜日を通じてイエメン北部の複数地点で、米軍によるおよそ20回の空爆があったと報じました。その中には首都サヌアも含まれているとしています。
また、フーシ派系の保健当局によると、今回の攻撃の前日にもサヌアの南部と北部にある2軒の住宅が米軍の空爆を受け、少なくとも2人が死亡、10人が負傷したとされています。短期間のうちに住宅地への空爆が相次いでいる形です。
米中央軍「フーシ派指導部を標的」と説明
米軍の中東地域を管轄する米中央軍は、これまでの発表で、今回の一連の空爆がフーシ派の指導部を標的にしたものだと説明しています。
米軍は3月15日にイエメンでのフーシ派拠点への空爆を再開しており、それ以降、フーシ派との対立が急速に高まっています。米側は、こうした攻撃が、フーシ派によるイスラエルや、紅海およびアラビア海における国際船舶への攻撃を抑止する目的だとしています。
高まる緊張と民間人への影響
今回明らかになったのは、フーシ派支配地域での米軍空爆によって、住宅が直接の標的、あるいは被害を受けるケースが続いているという点です。少なくとも3軒の住宅が被害を受け、民間人とみられる死傷者が多数出ていることから、今後さらに人道面の影響が問題となる可能性があります。
一方で、米中央軍はフーシ派指導部や軍事拠点を狙った攻撃だと説明しており、フーシ派側の発表と合わせてみると、軍事目標と民間人保護の両立という難しい課題が浮かび上がります。
イエメン情勢は長期にわたり不安定な状態が続いており、今回のような空爆は、地域の安全保障のみならず、紅海やアラビア海を通る国際物流にも影響を与えかねません。フーシ派による攻撃と、それに対する米軍の空爆という応酬が続くなか、どこまで緊張がエスカレートするのか、国際社会の注視が続きそうです。
これから注目すべきポイント
今回のニュースを踏まえて、読者が今後フォローしておきたいポイントを整理します。
- サヌアでの犠牲者・負傷者数が今後さらに増えるかどうか
- 米軍の追加空爆が行われるのか、それとも抑制に向かうのか
- フーシ派によるイスラエルや国際船舶に対する攻撃の有無
- 紅海・アラビア海を通る国際物流への影響の広がり
短いニュースながら、イエメン情勢、米軍の軍事行動、中東の海上交通路の安全保障といった、複数のテーマが重なっています。今後の動きを追ううえでの一つの基点として、今回の空爆の位置づけを押さえておくことが重要です。
Reference(s):
cgtn.com








