ガザ支援船が無人機攻撃も全員無事 マルタ政府が発表
ガザ支援船がマルタ沖で攻撃も全員無事
ガザ向けの人道支援船が、マルタ沖の国際海域で無人機による攻撃を受けたとされる一方で、船に乗っていた全員の無事が確認されたと、マルタ政府が金曜日に発表しました。本記事は2025年12月8日時点の情報に基づき、今回の出来事を整理します。
何が起きたのか
マルタ政府などによりますと、ガザに向かっていた支援船は、マルタ沖の国際海域を航行中の深夜、無人機による攻撃を受けました。攻撃があったのは現地時間の金曜日未明で、船はパレスチナのガザ地区に人道支援物資などを届ける途中だったとされています。
支援船は「コンシエンス(Conscience)」という船で、ガザ支援活動を続ける国際的な団体「フリーダム・フロティラ・コアリション(Freedom Flotilla Coalition)」が運航していました。同団体は声明で、「マルタ時間の午前0時23分に、同船が国際水域で直接的な攻撃を受けた」と発表しています。
マルタ政府「乗員乗客16人全員が安全」
マルタ政府は金曜日に声明を出し、支援船に乗っていた16人全員の安全が確認されたと明らかにしました。声明によると、船には次のような人々が乗っていました。
- 乗組員:12人
- 民間の乗客:4人
マルタ政府は「死傷者は報告されていない」とし、近くを航行していたタグボート(小型の引き船)に対し、支援船の救援に向かうよう指示したと説明しています。
支援団体は「イスラエルの無人機による攻撃」と主張
支援船を運航していたフリーダム・フロティラ・コアリションは、今回の攻撃について、「イスラエルの無人機(ドローン)による攻撃だった」と主張しています。同団体は、国際水域で航行中の船が標的になったと強調し、人道支援活動への妨害だと訴えています。
一方、イスラエル側は、この主張についてコメントしていないと報じられています。現時点で、攻撃主体や詳細な状況については、限られた情報しか明らかになっていません。
国際海域での攻撃と人道支援をめぐる論点
今回の出来事が注目を集めている背景には、次のような点があります。
- ガザへの人道支援船が、戦闘地域から離れた国際海域で攻撃を受けたとされていること
- 民間の乗員・乗客が乗る船が標的となったと支援団体が訴えていること
- 無人機が関与したとされ、海と空の両方での安全確保が課題となっていること
一般に、国際海域はどの国の領海にも属さない海域とされ、そこを航行する船舶の安全は国際的な関心事となります。そうした海域で人道支援船が攻撃を受けたとされる今回のケースは、海上安全保障や人道支援活動のあり方をめぐる議論をさらに強める可能性があります。
今後の焦点
今回の事案をめぐっては、今後、次のような点が焦点となりそうです。
- どのような無人機が使用され、どのような経緯で攻撃に至ったのかという詳細な検証
- マルタ当局や関係国が、攻撃の原因や責任の所在についてどこまで調査・公表していくのか
- ガザ向けの海上人道支援が、安全面の課題を踏まえてどのように継続・見直しされていくのか
ガザ情勢をめぐる国際的な緊張が続くなか、海路による支援活動もまた、現場の安全確保と人道支援の必要性のあいだで難しい選択を迫られています。今回の攻撃と、その後の対応がどのような前例やメッセージとなるのか、引き続き注視する必要があります。
本記事は、2025年12月8日時点で報じられている内容に基づいて構成しています。
Reference(s):
All aboard Gaza aid flotilla confirmed safe, Maltese government says
cgtn.com








