ガザで29万人が飢餓寸前か イスラエル主要空港に極超音速ミサイル video poster
ガザで子どもの飢餓が深刻化したとの警告と、イスラエル主要空港への極超音速ミサイル攻撃が同じ日に伝えられました。市民の安全と人道状況があらためて問われています。
ガザ当局「5歳未満3,500人が餓死の危機」
パレスチナの当局者は日曜日、ガザで5歳未満の子ども約3,500人が飢えによる「差し迫った死の危険」に直面していると主張しました。さらに、約29万人が「飢餓寸前」または「死の瀬戸際」にあるとしています。
発表によると、危機的状況にあるとされるのは、5歳未満の重度の栄養失調の子どもたちと、それ以外の多数の住民です。いずれも、十分な食料や医療にアクセスできない状態が続いているとされています。
- 5歳未満の子ども約3,500人が餓死の差し迫った危険
- 約29万人が飢餓寸前とされる住民
- いずれもガザのパレスチナ当局が示した数字
「飢餓寸前」という表現は、単にお腹を空かせているというレベルではなく、栄養失調が進み、命に関わる段階に入りつつあることを意味します。子どもは大人よりも体が小さく、短期間の食料不足でも深刻な影響を受けやすいため、とくに危険が大きいとされています。
イスラエル主要空港を狙った極超音速弾道ミサイル
同じ日、フーシ派武装勢力による極超音速弾道ミサイルが、イスラエルの主要な国際空港を標的に発射されました。ミサイルは空港の周辺に着弾し、空港は一時的に閉鎖され、便の運航が停止しました。
イスラエル軍によると、ミサイルの迎撃は複数回試みられたものの、いずれも成功しなかったといいます。空港は一時的に閉鎖され、運航中の便は足止めされました。
極超音速弾道ミサイルとは
報道では、今回使用された兵器は「極超音速弾道ミサイル」とされています。一般に、極超音速とは音速の数倍以上で飛行する状態を指し、迎撃が難しいとされる兵器です。速度が速いだけでなく、軌道が読みづらい場合もあり、防空システムにとって大きな負担となります。
イスラエル防衛相「7倍の報復」を示唆
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、この攻撃に対して「7倍の報復」を行うと警告しました。具体的にどのような対応を意味するのかは示していませんが、強い表現からは、今後の軍事的なエスカレーションへの懸念もにじみます。
空港は民間人が日常的に利用するインフラであり、そこへの攻撃と、それに対する強い報復の宣言は、地域全体の緊張を一段と高めるリスクをはらんでいます。軍事的な応酬が続けば、最も影響を受けるのは、ガザや周辺地域で暮らす一般の人々です。
ガザの人道危機と軍事エスカレーションの同時進行
今回の国際ニュースが示しているのは、人道危機と軍事的な緊張が同時に進行しているという厳しい現実です。一方で、ガザでは子どもの命が飢えによって脅かされ、他方で、遠距離からのミサイルが主要空港を狙う事態が起きています。
人道支援の確保や停戦の模索よりも、軍事的な報復や新たな攻撃が優先される状況が続けば、ガザで危機に直面しているとされる数十万人の生活がさらに悪化する可能性があります。
私たちが押さえておきたい視点
- 数字の重さに向き合うこと:3,500人、29万人という規模は、単なる統計ではなく、一人ひとりの生活と命を意味します。
- 攻撃対象が国際空港であること:軍事施設ではなく、民間インフラが狙われることの意味を考える必要があります。
- 指導者の言葉の影響:カッツ国防相の「7倍」という表現は、相手への抑止になる一方で、さらなる緊張を招く可能性もあります。
2025年12月8日現在、ガザの人道状況と中東地域の安全保障環境は、国際社会が引き続き注視すべきテーマです。SNSやニュースを通じて情報を追う私たち一人ひとりも、「どの立場の誰が、どのような言葉で、何を伝えようとしているのか」を意識しながら、状況を見つめていくことが求められています。
Reference(s):
Gaza says 290,000 'on brink of starvation' as Israeli airport attacked
cgtn.com








