ガザの食料支援が一時停止 World Central Kitchenが物資枯渇を発表
ガザの食料支援が一時停止へ 国際NGOが物資枯渇を発表
ガザ地区で大規模な食料支援を続けてきた国際NGO(非政府組織)「World Central Kitchen(WCK)」が、人道支援物資の枯渇を理由に、現地での炊き出し活動を一時停止すると水曜日に発表しました。ガザの人々にとって貴重な食事の支えとなってきた組織の決定は、すでに深刻な人道状況に新たな不安を投げかけています。
18カ月で1億3,000万食、それでも物資が尽きた
WCKはワシントンD.C.に本部を置く慈善団体で、ガザでは過去18カ月間に総計1億3,000万食以上の食事と2,600万枚のパンを提供してきました。しかし声明によると、現在はガザで食事を調理したりパンを焼いたりするための物資が底をつき、活動を続けられなくなったといいます。
現地に設置された大規模な野外キッチンでは、日々の食事を作るために必要な食材がすでに尽き、移動式のベーカリーも小麦粉がなく操業を停止しました。さらに、ガザ各地のコミュニティキッチンのうち、8割以上がWCKから供給されていた食料の在庫を失っているとされています。
国境封鎖で補充不能に 3月2日から物資搬入が停止
WCKは、イスラエルが3月初めにガザとの国境検問所を閉鎖して以降、食料の備蓄を補充できていないと説明しています。声明では「イスラエルが3月初めに国境検問所を閉鎖して以来、毎日数十万のガザの人々に食事を提供するために使ってきた食料を補充できていない」と指摘しました。
イスラエルは、1月に結ばれたハマスとの停戦合意の第1段階が終了した3月2日以降、ガザへの物資や物品の搬入を止めています。国連はガザで差し迫った人道的大惨事の可能性を警告しており、特に子どもたちの間で急性の飢餓の兆候が強まっていると報告しています。
「飢餓が一層深刻に」 現地NGOが警鐘
ガザのパレスチナ非政府組織ネットワークを率いるアムジャド・シャワ氏は、食料備蓄の枯渇によりコミュニティキッチンが閉鎖されれば、飢餓がさらに悪化しかねないと警鐘を鳴らしています。シャワ氏は新華社に対し、深刻な人道危機の影響は、市民の健康と生命、とりわけ子どもや女性、高齢者、病人に大きな犠牲を強いるものになると語りました。
さらに同氏は、国境を開き人道・医療支援を受け入れるために各当事者が行動しなければ、ガザは「極めて危険な状況」に直面するとして、早急な対応を求めています。
問われる国際社会の対応
ガザで活動してきた主要な食料支援団体が一時停止に追い込まれたことで、現地の人道状況は一段と不安定になっています。食料や医療などの基本的な物資をいかに確保するかは、ガザの人々の生活に直結する緊急の課題です。
今回の事態は、紛争下の地域で行われる人道支援が、国境管理や安全保障上の判断に大きく左右される現実も浮かび上がらせています。ガザで続く飢餓のリスクを前に、国際社会と関係する各主体がどのように責任を分かち合い、支援のルートを確保していくのかが問われています。
Reference(s):
World Central Kitchen to pause Gaza operations over supply shortages
cgtn.com








