フランス陸軍、2040年までに戦闘ロボット配備へ 実証試験が本格化
フランス陸軍が、2040年までに「戦闘に投入できるロボット」を実現する計画を着実に進めています。最近行われた実証試験では、脚や車輪、キャタピラを備えた各種ロボットが障害物や罠を避けながら、敵部隊に対して拠点を守れるかどうかが試されました。
2040年を見据えたフランス陸軍のロボット戦略
フランス軍関係者によると、陸軍は2040年までに「戦闘に耐えうるロボット」を配備するという長期目標を掲げており、現在その工程表どおりに開発が進んでいるとされています。この目標は約4年前に設定され、今回の試験はその一環として実施されました。
「今後3年以内に大きく進化」将来戦闘司令官が言及
陸軍で将来戦闘分野を統括するブルーノ・バラッツ将軍は、今後3年以内に、かなり進化したシステムを実用段階に近づけ、地上ロボットの初期能力を部隊に装備させたいと述べています。
言い換えれば、2040年の本格運用を待たずとも、比較的早い段階で地上ロボットが部隊に組み込まれ、偵察や補給、防御任務などから段階的に活用されていく可能性があります。
パリ西方の基地で行われた「ロボット競技」
今回の試験は、パリ西方の基地で数週間にわたり行われた競技形式のイベントで、軍とエンジニア、研究者、防衛関連企業が一堂に会しました。こうしたイベントは、2040年目標が掲げられて以降、今回が3回目となります。
テストに参加したロボットは、
- 二足歩行や多脚の「脚付き」ロボット
- 高速移動が得意な「車輪付き」ロボット
- 不整地の走破性に優れた「キャタピラ付き」ロボット
など多様なタイプでした。これらのロボットは、障害物や仕掛けられた罠を避けつつ、想定上の敵の攻撃から拠点を守れるかどうかが試されました。
なぜ軍事ロボットが注目されるのか
軍事ロボットの開発は、兵士の安全確保や任務の効率化を目的として進められています。危険度の高い偵察や地雷原の確認、長時間の監視任務などをロボットに任せることで、人が前線に出るリスクを減らせると考えられています。
一方で、自律性の高いロボットが戦場でどこまで判断を任されるのか、どのようなルールや倫理が必要なのかという議論も欠かせません。フランス軍の試みは、単なる技術競争にとどまらず、今後の戦争のあり方や国際的なルールづくりにも関わるテーマといえます。
日本の読者が押さえておきたい視点
今回のフランスの動きは、日本を含む各国の安全保障や技術政策を考えるうえでも、いくつかの示唆を与えます。
- 欧州で進む次世代軍事技術の実証と、そのスピード感
- ロボット技術が民生分野だけでなく安全保障にも広く応用されつつある現状
- 自律型システムの運用ルールや倫理を、国際社会がどう整えていくのかという課題
2040年に向けて、フランス陸軍のロボット開発は今後も段階的に進む見通しです。ロボットが戦場に立つことが当たり前になる未来を、私たちはどのように捉え、どんなルールで受け入れていくのか。引き続き注視していく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








