インドとパキスタンがドローン・ミサイルで応酬 国際ニュースで高まる緊張
インドとパキスタンの軍が、土曜日にドローンとミサイルを用いて互いを攻撃したと伝えられています。国境地帯を舞台にした軍事的な応酬がエスカレートしており、地域情勢への影響が懸念されます。
インドとパキスタン、ドローンとミサイルで相互攻撃
報道によると、インドとパキスタンの軍は土曜日、ドローンやミサイルを使って互いの目標を攻撃しました。舞台となったのは、両国の国境地帯やカシミール地方の実効支配線(ライン・オブ・コントロール/LoC)周辺です。
インド政府は記者向けのブリーフィングで、緊張の高まりについてパキスタン側の行動を非難しました。一方で、インド軍もパキスタン空軍基地への精密空爆を行ったと認めており、双方の軍事行動が重なり合う形でエスカレーションしている構図がうかがえます。
インド政府「パキスタンの挑発が続いている」
インド政府はメディアブリーフィングで、パキスタン側がインド西部の国境地帯やカシミールのLoC沿いで「挑発行為」を続けていると説明しました。その内容として挙げられたのは、次のような行動です。
- 無人戦闘航空機(武装ドローン)の使用
- 長距離兵器の使用
- ロイタリング弾薬(上空を旋回し標的を見つけて攻撃する兵器)の投入
- 戦闘機による、民間地域や軍事インフラを狙った攻撃
インド空軍のヴィヨミカ・シン空軍中佐は、LoC沿いでの状況について、パキスタン軍がドローンを使った領空侵犯や大口径火器による砲撃を行ったと述べています。また、国際国境やLoCに沿って、シュリナガルからナリヤ(Naliya)にかけた26カ所以上で、ドローンによる領空侵犯や「嫌がらせ攻撃」が試みられたと説明しました。
「複数の空軍基地に高速ミサイル攻撃」
シン中佐によると、現地時間の午前1時40分以降、パンジャブ州にある複数の空軍基地で高速ミサイルによる攻撃が確認されたといいます。攻撃の詳細な規模や被害状況については、現時点で具体的な数字などは示されていません。
インド軍も「精密空爆」を実施
一方で、シン中佐はインド軍がパキスタン空軍基地に対して精密空爆を実施したことも認めました。標的や実施場所、期間などの詳細は明らかにされていないものの、両国の軍が互いの軍事拠点を狙って空から攻撃を行った構図が浮かび上がります。
ドローンやミサイルといった遠隔兵器を使ったやり取りは、短時間で事態が悪化するリスクをはらんでいます。今回のように双方が攻撃と反撃を繰り返す状況では、誤認や誤算が重大な結果を招きかねない点が、国際社会からの懸念につながりやすいポイントです。
各地でミサイルやドローンの残骸 住民は爆発音を証言
報道によると、ラジャスタン州、パンジャブ州、グジャラート州、そしてインドが実効支配するカシミールの複数の地域で、ミサイルやドローン、その他の弾薬の残骸が見つかっています。これらは空中で迎撃されたものや、標的からそれた兵器の残骸である可能性も考えられますが、詳細は明らかにされていません。
インドが実効支配するカシミール地方の都市シュリナガルやジャムで暮らす住民は、土曜日未明から早朝にかけて「大きな爆発音」を聞いたと証言しています。同様の報告は、パンジャブ、ラジャスタン、グジャラート各州からも寄せられており、広い範囲で緊張が高まった一夜だったことがうかがえます。
2025年12月8日現在、今回伝えられている断片的な情報の中には、被害の詳しい規模や死傷者数などに関する具体的なデータは含まれていません。
ドローン・ミサイル時代の国境紛争が映すもの
今回のインドとパキスタンの動きは、国際ニュースの視点から見ると、次のような点で注目されています。
- ドローンの常態化:軍事用ドローンやロイタリング弾薬が、国境紛争で日常的に使われる段階に入っていること
- 境界線の「見えにくさ」:空からの攻撃は、地上部隊の越境よりも短時間で行われるため、どこまでが挑発でどこからが本格的な衝突なのかが一層見えにくくなること
- 市民生活への影響:軍事施設が主な標的だとしても、住民が爆発音にさらされ、不安の中で過ごさざるを得ない状況が続く可能性があること
詳細な情勢や今後の展開を読み解くには、さらなる情報の更新が必要です。ただ、ドローンやミサイルを伴う応酬が確認されたという事実だけでも、国境地帯の緊張が一段と高まっていることを示していると言えます。
これから何に注目すべきか
今回のインドとパキスタンの動きは、日本から見ると遠い地域の出来事のようにも感じられますが、国際ニュースの観点からは次のような点が今後の焦点となりそうです。
- 両国が追加の軍事行動ではなく、緊張緩和に向けたシグナルを出せるかどうか
- 国境地帯やカシミール地域の住民の安全確保に向けた具体的な措置がとられるか
- ドローンやミサイルなど新しいタイプの兵器の使用をどう抑制していくのかという国際的な議論が進むか
newstomo.com では、インドやパキスタンを含むアジアの国際ニュースを、日本語で分かりやすく追いかけていきます。今回のドローン・ミサイルを用いた応酬が、今後の地域情勢や安全保障の議論にどのような影響を与えるのか、引き続き注視が必要です。
Reference(s):
cgtn.com








