イラン、ローマ核協議で米交渉団トップ一時離脱と発表
イラン外務省は2025年12月5日(金)、ローマで行われている米国との核協議について、米交渉団を率いるスティーブ・ウィトコフが日程の都合で会場を離れたと明らかにしました。イランと米国の間接協議が続くなかでの動きとして、国際ニュースでも注目されています。
イラン外務省「フライト日程のため出発」
イラン外務省は5日、国営テレビを通じてコメントを発表しました。報道によると、外務省報道官のエスマイル・バカエイは、米交渉団トップのウィトコフについて「アメリカの交渉チームの責任者は、フライトの日程のため、数分前にここを後にした」と述べ、退席はスケジュール上の理由だと説明しました。
この発言からは、現時点では協議そのものの決裂や打ち切りではなく、少なくとも表向きは「日程の問題」として位置づけられていることが分かります。
ローマで第5ラウンドの核協議が開始
イランのメディアによれば、イランと米国の核協議はオマーンの仲介により、ローマで第5ラウンドが始まったばかりです。両国は直接向かい合うのではなく、第三者の仲介を通じてメッセージをやり取りする「間接協議」の形を取っています。
タスニム通信は、この第5ラウンドについて、イラン側はアッバス・アラグチ外相が率い、米側は中東担当特使のスティーブ・ウィトコフが率いる構図だと伝えています。会場はイタリアの首都ローマで、オマーンが間に入り、双方の連絡役を担っています。
一時離脱は何を意味するのか
今回伝えられたのは、あくまで米交渉団トップが「フライト日程のため」にローマを離れたという事実です。ただ、そのタイミングが第5ラウンドの開始と重なっていることから、今後の協議のペースや日程に影響が出る可能性はあります。
一方で、イラン外務省は退席理由をあくまで実務的なスケジュールの問題として説明しており、交渉継続の是非や具体的な論点には触れていません。現時点では、
- 協議自体はローマで引き続き進められるのか
- 米交渉団トップは再び会場に戻るのか、別の形式で関与を続けるのか
- オマーンによる仲介の枠組みが今後も維持されるのか
といった点が焦点になりそうです。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回のローマでの核協議は、イランと米国の関係だけでなく、中東地域の安定やエネルギー市場にも影響しうるテーマとして、国際ニュースの中でも重要度が高い動きです。日本語ニュースで状況を追うことで、遠く離れた交渉が自分たちの日常や経済とどのようにつながっているのかを考えるきっかけにもなります。
2025年12月8日現在、イラン側も米側も公式には「協議の枠組みそのものを壊す」というメッセージは出していません。今後公表されるローマでの協議内容や、オマーンを通じた新たな声明が、次の局面を見極める鍵になりそうです。
Reference(s):
Iran says head of U.S. delegation has left nuclear talks in Rome
cgtn.com








