ワシントンでイスラエル大使館職員殺害容疑 米国人を殺人罪で起訴
米ワシントンのユダヤ系博物館前でイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した事件で、当局は米国人のエリアス・ロドリゲス容疑者(30)を殺人などの罪で起訴しました。
ユダヤ博物館前で起きた銃撃事件
検察当局などによると、事件は水曜日の夜、ワシントン中心部のキャピタル・ユダヤ博物館前で発生しました。イスラエル大使館に勤務する職員2人が外にいたところ、容疑者が背後から近づき発砲したとされています。
裁判所に提出された書類によれば、ロドリゲス容疑者は被害者2人が自分に背を向けている状態で接近し、計21発の銃弾を撃ったとされています。倒れた後も複数回撃ち、うち1人が地面を這って逃れようとした際にも発砲したと記録されています。
「パレスチナのためにやった」と供述
検察によると、ロドリゲス容疑者は逮捕される際に「フリー・パレスチナ(パレスチナに自由を)」と叫び、警察官に対して「パレスチナのためにやった。ガザのためにやった」と述べたといいます。動機が中東情勢とどのように関連しているのかは、今後の捜査や公判で焦点となりそうです。
犠牲となったイスラエル大使館職員
イスラエル側は、死亡した2人をイスラエル国籍のヤロン・リシュチンスキー氏と、在米職員のサラ・リン・ミルグリム氏と特定しました。いずれもイスラエル大使館に勤務しており、近く結婚する予定のカップルだったと伝えられています。
重い容疑とこれからの裁判
ロドリゲス容疑者は木曜日に初めての出廷を行い、第一級殺人2件と、外国公務員殺害の罪で起訴されました。有罪となれば、死刑判決を受ける可能性もある重い容疑です。
今後は、事件当時の詳しい状況や計画性の有無、発言の背景などが審理の対象となります。外交公館で働く職員が標的となったことで、米国内では大使館や関連施設の警備体制をどう強化するかも議論になりそうです。
外交官への暴力が突きつけるもの
外交官やその家族を狙った暴力は、国際法の根幹を揺るがす行為とされています。今回の事件は、遠く離れた地域の紛争が、個人の生活と安全を直撃しうる現実をあらためて浮き彫りにしました。
緊張した国際情勢のなかで、言葉やデモによる表現と、暴力による「行動」との一線をどのように守るのか。ワシントンで起きたこの銃撃事件は、米国社会だけでなく、世界に暮らす私たち一人ひとりにも重い問いを投げかけています。
Reference(s):
Alleged U.S. killer of Israeli Embassy staff charged with murder
cgtn.com








