2025年 China-California Business Forum開催 ロサンゼルス発の国際ビジネスニュース video poster
ロサンゼルスで開かれた国際ビジネスイベント「China-California Business Forum」第7回会合に、中国とカリフォルニアから150人超のビジネスリーダーや貿易関係者が集まり、貿易摩擦が続くなかで相互理解と新たなビジネス機会の創出を目指しました。
ロサンゼルスに150人超のビジネスリーダーが集結
2025年にロサンゼルスで開催された第7回「China-California Business Forum」には、中国とカリフォルニア各地から、企業トップ、起業家、貿易の専門家など150人を超える関係者が参加しました。都市レベル・州レベルでの交流を通じて、実務者同士のネットワークづくりと具体的な商談につなげる狙いがあります。
フォーラムは、政治情勢とは別に、現場のビジネス関係を安定させ、将来の協力の余地を探る場として位置づけられています。会場では、意見交換やパネルディスカッション、ネットワーキングなどを通じて、参加者同士が直接対話する時間が重視されました。
テーマは「Better Understanding, Better Business」
今年のテーマは「Better Understanding, Better Business(より深い理解が、より良いビジネスを生む)」です。キーワードは「相互理解」。文化や商習慣、規制環境の違いを理解することが、長期的で安定したビジネス関係の土台になる、というメッセージが込められています。
相互理解という言葉には、次のような意味合いが含まれます。
- 市場の特徴や消費者のニーズを理解すること
- 法律・規制、貿易ルールなど制度面を正確に把握すること
- ビジネス文化やコミュニケーションスタイルの違いを尊重すること
こうした点を共有することで、誤解や摩擦を減らし、ビジネスリスクを下げることが期待されています。
貿易摩擦の中でも続く対話の意味
米中間では、関税や輸出管理などをめぐる貿易摩擦が続いています。そうした環境下でも今回のフォーラムが開かれたこと自体が、「対話の窓は開いておくべきだ」という実務者側の意志を示していると言えます。
フォーラムの目的は、対立を強調することではなく、共通の利益を見いだすことにあります。たとえば、
- 相互補完的な産業分野での協力(製造、サービス、観光など)
- スタートアップや中小企業の市場進出支援
- 人材交流や教育・研究分野でのパートナーシップ
といったテーマは、政治的な対立とは切り離して議論しやすい分野です。ロサンゼルスという多様性の高い都市に、中国とカリフォルニアのビジネス関係者が集まったことは、対話の継続を重視する象徴的な場面でもあります。
中国とカリフォルニアの関係が日本に示すもの
中国とカリフォルニアのビジネス連携は、日本の読者や企業にとっても示唆に富んでいます。日本企業の中には、すでに中国と米国西海岸の両方に拠点を持つところも多く、両地域の関係が変化すれば、自社のサプライチェーンや投資戦略にも影響が及びます。
今回のフォーラムから見えてくるポイントを、日本の立場から整理すると、次のようになります。
- 対話の「レイヤー」を増やす重要性:国家レベルだけでなく、州・都市・企業同士の対話のチャンネルを複数持つことで、不確実な時代でも関係を維持しやすくなります。
- 相互理解への投資は長期的なリターン:文化や規制への理解は、短期的にはコストでも、長期的にはトラブル回避や信頼構築につながります。
- 第三国としての視点:中国と米国双方と関わる日本企業は、どちらかに「寄る」ではなく、双方と安定したビジネス関係を築くための橋渡し役としての役割も意識する必要があります。
「読みやすい国際ニュース」から自分ごとへ
今回のChina-California Business Forumは、一見すると遠い海外ニュースのように感じられるかもしれません。しかし、グローバルに事業を展開する企業だけでなく、海外と取引のある中小企業や、将来海外で働きたいと考える個人にとっても、示唆を与える出来事です。
相互理解を土台にした国際ビジネスの考え方は、日本と他の国・地域との関係にもそのまま当てはまります。日常的に国際ニュースを追いながら、「自分の仕事やキャリアなら、どんな対話や連携があり得るか」を考えてみるきっかけとして、今回のフォーラムを位置づけてみてもよさそうです。
Reference(s):
cgtn.com








