ロシアのショイグ氏が平壌入り 金正恩氏と会談へ 軍事協力とウクライナ情勢を協議
ロシアの安全保障トップ、セルゲイ・ショイグ安全保障会議書記が水曜日に朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の首都・平壌に到着し、金正恩(キム・ジョンウン)氏と会談する予定だと、ロシアのメディアが伝えています。国際ニュースとして、ロシアとDPRKの軍事協力がどこまで深まるのか、そしてウクライナ情勢がどう議題に上るのかが注目されています。
ショイグ氏が平壌入り プーチン氏の「指示」で
ロシアの国営通信タスによりますと、ショイグ氏の平壌訪問はウラジーミル・プーチン大統領の指示によるものとされています。ロシアの安全保障政策を統括する立場にあるショイグ氏が、トップの指示を受けて動いているという点で、この訪問の重みがうかがえます。
別の通信社RIAノーボスチは、今回の会談で「現在の時事問題」、とくにウクライナをめぐる情勢が主要な議題の一つになるとの見通しを伝えています。ロシア・ウクライナ間の緊張が続くなかで、DPRKとの対話がどのような意味を持つのかが問われそうです。
昨年の包括的軍事協定が背景に
ロシアとDPRKは、昨年、平壌で包括的な軍事協定に署名しました。この協定は、プーチン大統領によるまれな平壌訪問の際に結ばれたもので、相互防衛条項も盛り込まれています。相互防衛条項を含む軍事協定は、一方の安全保障にかかわる重大な事態が生じたとき、もう一方が軍事的に協力する可能性を高める枠組みといえます。
ショイグ氏は今年3月の訪問時、この協定について「両国の利益に完全に合致している」と評価したと伝えられています。協定から時間がたった今、どのように具体化させていくかが、今回の会談の重要なテーマになりうるでしょう。
3か月で2度目の平壌訪問が示すもの
ロシアのメディアによると、水曜日の訪問はショイグ氏にとって3か月足らずの間で2度目の平壌入りです。頻度の高いハイレベルの往来は、両国が安全保障分野での関係強化を急いでいることを示しているとも受け取れます。
- 3か月足らずで2度目のショイグ氏の訪問
- 昨年に署名された相互防衛条項を含む軍事協定
- ウクライナ情勢を含む「現在の時事問題」を話し合う見通し
こうしたポイントを並べてみると、今回の会談が、単なる儀礼的な表敬ではなく、実務的な調整やメッセージ発信の場である可能性が見えてきます。
ウクライナ情勢とロシア・DPRK関係
RIAノーボスチは、会談の議題として「ウクライナをめぐる状況」に言及しています。ウクライナ情勢は、ロシアにとって軍事・外交の両面で長期の課題となっており、その渦中でのDPRKとの協議は、国際社会からも注視される動きです。
相互防衛条項を含む軍事協定を持つ両国が、ウクライナ情勢などの「現在の時事問題」についてどのような認識を共有し、どこまで協力関係を広げるのか。今回の平壌での会談は、その方向性を探る場になるかもしれません。
読者が押さえておきたい3つの視点
ニュースを追ううえで、次の3点を意識しておくと、今後の動きが読みやすくなります。
- 軍事協定の「実務化」:昨年の軍事協定は、文書からどこまで具体的な行動に移りつつあるのか。
- 地域の安全保障バランス:ロシアとDPRKの軍事協力が、周辺地域の安全保障の議論にどのような影響を与えるのか。
- ウクライナ情勢との連動:ウクライナをめぐる状況と、今回の会談でのメッセージ発信がどのようにつながるのか。
こうした点を頭の片隅に置きながら、今後、ロシアやDPRKから発表される公式声明や追加の報道に注目していくと、ニュースの背景がより立体的に見えてきます。
Reference(s):
Shoigu in Pyongyang for talks with Kim Jong Un: Russian media
cgtn.com








