トランプ米大統領、イスラエルのイラン攻撃への無関与を強調 報復なら米軍の全戦力警告
トランプ米大統領は現地時間の日曜日、イスラエルによるイラン・テヘランの核・情報関連施設への攻撃について、米国は「何の関与もしていない」と強調しました。一方で、イランが米国を攻撃した場合には「米軍の全戦力と武力が、かつてないレベルで降りかかる」と警告しており、中東情勢をめぐる緊張の新たな火種となりそうです。
ソーシャルメディアで「米国は何もしていない」と再強調
大統領はソーシャルメディアへの投稿で、イスラエルによるイランへの攻撃を念頭に「今夜のイランへの攻撃に、米国は何も関与していない」と述べました。この投稿では、イスラエルがイランのテヘランにある核施設や情報関連施設を標的とした攻撃について、ワシントンは関与していないと重ねて主張しています。
投稿の中でトランプ氏は、米国の立場を示すと同時に、イラン側を強く牽制しました。米国は自らは攻撃に関わっていないと線を引きながらも、もしイランが米国に矛先を向けた場合には、軍事的に厳しく対応する構えを明示したと言えます。
イランに向けた「前例のない」軍事力行使の警告
トランプ氏は投稿で「もしイランがいかなる形でも米国を攻撃すれば、米軍の全戦力と武力が、かつて見たことのないレベルで、あなた方に降りかかる」と警告しました。この表現は、通常の報復措置を超える規模の力を行使し得ることを示唆しており、イランに対する強い抑止メッセージと受け止められます。
米国がイスラエルの軍事行動への「無関与」を強調する一方で、イランの動き次第では米軍の力を行使する可能性を前面に出したことは、イランに対して「米国を標的にしないように」という明確な一線を示したとも読み取れます。
イランとイスラエルの「ディール」で流血終結も主張
トランプ氏は同じ投稿で「イランとイスラエルの間には簡単に合意をまとめることができ、この血なまぐさい衝突を終わらせることができる」とも述べました。現在続いているとされる流血を伴う衝突は、適切な合意さえあれば終結させられるという考え方を示した形です。
この発言は、米国がイランとイスラエルの間で仲介役を果たし得るというメッセージでもあります。ただし、どのような条件の「ディール」を想定しているのか、具体的な内容やプロセスについては、この短い投稿からは読み取れません。
今回の発言から読み取れる3つのポイント
- イスラエルによるイラン・テヘランの核・情報関連施設への攻撃について、米国が「何の関与もしていない」と明言したこと
- イランが米国を攻撃した場合には、「かつて見たことのないレベル」の米軍の全戦力を行使し得ると警告したこと
- イランとイスラエルの間で合意をまとめ、「血なまぐさい衝突」を終わらせることができるとし、米国の仲介能力をアピールしたこと
これからの焦点と、私たちが考えたいこと
今回のメッセージは、中東の安全保障環境だけでなく、米国がどのように軍事力と外交的な「ディール」を組み合わせようとしているのかを考えるうえでも示唆に富んでいます。イスラエルの軍事行動からは距離を取りつつ、イランには強硬な抑止を突きつけ、さらに自らを仲介役として位置づけるという三つの姿勢が、どこまで両立し得るのかが問われます。
イランがトランプ氏の「無関与」と「抑止」のメッセージをどう受け止めるのか、そしてイランとイスラエルの間に本当に「簡単なディール」が存在し得るのかは、今後の重要な論点になりそうです。2025年12月8日現在、指導者の言葉のトーンや言い回しに注意を払いながら、事態の推移を冷静に見ていくことが求められます。
Reference(s):
Trump reiterates U.S. has 'nothing to do' with Israeli attack on Iran
cgtn.com








