イスラエルとイランの軍事衝突が激化 空爆応酬と死傷者拡大
イスラエルとイランの軍事衝突が激化 空爆応酬と死傷者拡大
イスラエルとイランが火曜日、空爆とミサイル攻撃を再び応酬し、金曜日に始まった一連の攻撃は5日目に入りました。両国の対立としては過去最も激しい局面の一つとされ、中東全体を巻き込む長期化への懸念が強まっています。
空爆の応酬が5日目に
国際ニュース各紙によると、イスラエルは金曜日から大規模な空爆作戦を開始し、イラン国内の核関連施設や軍事施設に加え、住宅地や燃料貯蔵施設も攻撃したと伝えられています。
火曜日には、イラン国営テレビ局の建物が攻撃され、生放送中のアナウンサーが避難する事態となりました。象徴性の高いメディア拠点への攻撃は、両国の対立が一段とエスカレートしていることを示しています。
これに対しテヘランは、イスラエルの都市や町に向けてミサイルと無人機(ドローン)による一斉攻撃で応戦。イスラエル首相府によると、イスラエル側でも複数の地域が被害を受けています。
双方で拡大する死傷者
イラン保健省によれば、これまでに少なくとも224人が死亡し、1,200人以上が負傷したとされています。
一方、イスラエル首相府は、イランからの攻撃により少なくとも24人が死亡し、592人が負傷したと発表しました。双方の住宅地も攻撃を受けており、一般市民への被害拡大が深刻な懸念となっています。
イスラエル側の狙い ネタニヤフ氏の発言
イスラエルは、今回の攻撃でイラン国内の複数の高位軍司令官や原子力分野の科学者を殺害したと主張しています。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランの安全保障指導部を一人ずつ排除していると述べ、作戦の継続を強調しました。
ネタニヤフ氏はまた、今回の軍事作戦によって中東の姿を変えつつあるとし、イランに対して三つの目標を掲げています。
- イランの核計画の排除
- 弾道ミサイル製造能力の排除
- イランが支援する中東の武装勢力(ネタニヤフ氏はテロの枢軸と表現)への打撃
イスラエルはこれらの目標を達成するために必要なことは何でも行うとし、アメリカとも緊密に調整していると説明しています。また、ネタニヤフ氏はイランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の殺害も選択肢として排除しない姿勢を示しました。
軍事バランスをめぐる主張
イスラエル軍は、一連の空爆によりイランの地対地ミサイル発射機のおよそ3分の1を破壊したと説明し、テヘラン上空で完全な航空優勢を達成したと主張しています。軍報道官エフィ・デフリン氏は、今後の作戦を有利に進められる状況だと強調しました。
これに対し、イラン軍の報道官レザ・サイヤド氏は、イラン側の攻撃目標にはイスラエルの重要かつ機微な治安関連施設に加え、軍司令官や科学者の自宅も含まれていたと述べました。イスラエル側の説明によれば、北部の港湾都市ハイファでは、大規模な製油所が攻撃を受けたことも明らかになっています。
中東全体への影響と今後の焦点
今回のイスラエルとイランの直接的な軍事衝突は、すでに中東情勢に大きな緊張をもたらしています。攻撃の応酬が長期化すれば、周辺の国や地域を巻き込む形で、紛争が一段と拡大する可能性も指摘されています。
今後のポイントとして、次のような点が注目されます。
- 両国がさらなる報復に踏み込むのか、それとも停戦や仲介の動きが出てくるのか
- 軍事目標とされている施設だけでなく、市民生活への被害をどこまで抑えられるか
- アメリカをはじめとする周辺国・関係国が、緊張緩和にどのような役割を果たすのか
私たちが意識したい視点
軍事バランスや指導者の発言は大きく取り上げられますが、その裏側で最も大きなリスクを負っているのは、両国の市民です。住宅地への攻撃が続けば、死傷者はさらに増え、社会基盤や日常生活にも長期的な影響が残ります。
イスラエルとイランの軍事衝突をめぐるニュースを追うときは、どちらが優勢かだけでなく、誰がどのような形で影響を受けているのかという視点もあわせて持つことが重要です。事態はなお流動的であり、今後も状況の変化が続くとみられます。
Reference(s):
cgtn.com








