アメリカ新渡航禁止案 36カ国に60日猶予、2028年五輪選手は入国可能 video poster
アメリカが36カ国を対象に、新たな渡航禁止の可能性を伴う期限を設けました。60日以内に渡航に関する要件を満たさなければ、全面的な渡航禁止に発展する恐れがあると伝えられています。一方で、2028年のオリンピックでは参加選手の入国は認められる見通しで、世界的なスポーツイベントと厳格な渡航政策の両立が論点になりつつあります。
36カ国に突きつけられた新たな期限
報道によると、今回の方針の対象となるのは36カ国です。これらの国は、アメリカ側が示す要件を60日以内に満たすことを求められており、達成できない場合には、その国からアメリカへの渡航が全面的に禁止される可能性があります。
全面的な渡航禁止となれば、観光やビジネス出張、留学、家族訪問など、あらゆる形の渡航に影響が及びます。そのため、一部では、要件を期限までに満たせなかった国に対して課す措置としては「厳しすぎる罰」だとする見方も示されています。
60日という短いタイムラインの重さ
今回示された猶予は60日とされています。この限られた期間で、対象となる36カ国がアメリカの求める基準をどこまで満たせるのかが焦点になります。国内の制度や運用を調整するには時間がかかることも多く、各国には相応の負担が生じると考えられます。
もし期限までに要件を満たせなければ、突然、アメリカとの人の往来が途切れてしまうリスクがあります。渡航禁止は外交上のメッセージであると同時に、一般の人々の生活にも直接影響する措置であり、そのインパクトは小さくありません。
2028年オリンピック選手は入国可能とされる理由
こうした厳しい渡航方針が議論される一方で、オリンピック関係者は、2028年の大会について、参加するアスリートのアメリカ入国は引き続き認められると説明しています。つまり、対象の36カ国から来る選手であっても、オリンピックに出場する場合には入国できる見通しだということです。
オリンピックのような世界的なスポーツイベントでは、政治的緊張がある状況でも、できるだけ多くの国や地域の参加を確保することが重視されてきました。選手の入国に例外を設ける考え方は、そうした大会の性格を踏まえた対応といえます。
ただし、選手以外のコーチやスタッフ、応援に向かう観客、取材に訪れるメディア関係者などがどのように扱われるのか、具体的な運用の在り方は今後の議論のポイントになりそうです。
ワールドカップや大型イベントへの波紋
報道では、アメリカが今後、ワールドカップやオリンピックといった世界的なスポーツイベントの開催に向けて準備を進めているタイミングで、この渡航禁止の可能性が浮上していることが指摘されています。世界中から観客や選手を呼び込みたい時期に、36カ国を対象とする厳格な方針を打ち出すことは、国際社会に複雑なメッセージを送ることにもなります。
もし全面的な渡航禁止が現実になれば、影響はスポーツだけにとどまりません。例えば、次のような分野で波及が考えられます。
- 観光産業やホテル、航空業界への打撃
- ビジネス出張や国際会議への参加制限
- 留学や研究者の往来の停滞
- 家族や親族がアメリカと対象国にまたがって暮らす人々の生活への影響
アメリカが世界的イベントを控えるなかで、どのように国境管理と国際的な開放性のバランスを取るのかは、今後も注目されるテーマです。
「厳しすぎる罰」か、それともやむを得ない措置か
今回の方針については、要件を60日で達成できなかった場合に全面的な渡航禁止に踏み切ることを「厳しすぎる罰」だとする意見が報じられています。外交上の圧力をかける手段としても、人と人との往来を全面的に止めることは影響が大きく、慎重であるべきだという考え方です。
一方で、渡航要件の厳格化は、安全保障や入国管理の観点からは一定の支持を集めやすい側面もあります。自国への入国条件を引き上げることで、リスクを抑えたいとする発想です。今後の議論では、次のような点が問われていくと考えられます。
- 安全保障上の懸念と、人の自由な往来をどこまで両立できるのか
- 対象国との外交関係や信頼関係にどのような影響が出るのか
- 渡航禁止が一般の市民や企業にどの程度の負担を強いるのか
これから注目したいポイント
アメリカの新たな渡航禁止方針は、36カ国とその国に住む人々だけでなく、グローバルに活動する企業や学生、スポーツファンにとっても無関係ではありません。今後、次のような点に注目することで、ニュースの意味合いを立体的に捉えやすくなります。
- 36カ国が、示された60日の期限内にどこまで要件を満たすことができるか
- 全面的な渡航禁止に踏み切るかどうかの判断が、どのようなプロセスで行われるのか
- ワールドカップやオリンピックなど、国際スポーツ大会に向けた例外措置がどこまで広がるのか
- 厳格な渡航政策が、分断ではなく対話や協調につながる形で運用されるのか
世界の動きが直接、私たちの留学や旅行、仕事のあり方に影響しやすくなっているいま、アメリカの渡航政策の変化は、日本に暮らす私たちにとっても注視すべき国際ニュースと言えます。
Reference(s):
cgtn.com








