トルコ外相「イスラエルが地域を全面的破局へ」 イラン攻撃を強く批判
中東情勢に関する国際ニュースを日本語で読みたい方へ。トルコのハカン・フィダン外相が、イスラエルによるイランへの攻撃について「地域を全面的な破局に引きずり込んでいる」と強く警告しました。本記事では、その発言のポイントと背景になる視点を整理します。
イスラエルのイラン攻撃に「全面的な破局」と警告
トルコ(Türkiye)のフィダン外相は、現地時間の土曜日、イスラエルがイランに対して行っている攻撃について、「地域を『全面的な破局(total disaster)』へと引きずり込んでいる」と発言しました。
フィダン外相は、イスラエルの「攻撃性(aggression)」は止めなければならないと強調し、現在の中東地域には「イスラエル問題」があると述べました。
イスラム協力機構(OIC)外相会合の場で発言
この発言は、イスタンブールで開かれたイスラム協力機構(OIC)の外相会合の開会式で行われました。OICは、多くのイスラム諸国・地域が参加する枠組みで、中東やイスラム世界の政治・社会問題について協議する場です。
その冒頭でトルコ外相がイスラエルを名指しで批判したことは、イスラム諸国の間で、イスラエルと周辺地域の対立が大きな懸念事項になっていることを改めて示したと言えます。
「イスラエル問題」とされた複数の紛争地
フィダン外相が言及した「イスラエル問題」とは、単にイスラエルとイランの関係にとどまりません。外相は、イスラエルによる攻撃として、次の地域を挙げました。
- パレスチナ
- レバノン
- シリア
- イエメン
- イラン
これらの地域に対するイスラエルの軍事行動が重なっていることが、トルコ側の認識では、中東全体を不安定化させる一因になっているというメッセージです。
トルコ「責任を引き受ける用意がある」
フィダン外相は、トルコが自らの「責任を引き受ける用意がある」と述べ、地域の安定化に向けた役割を担う意思を示しました。そのうえで、イスラエルに対し、イランへの「違法な攻撃」を直ちにやめるよう求めました。
さらに外相は、国際社会に対しても、イスラエルを抑制し、今の対立がより広範な武力紛争へと拡大することを防ぐよう呼びかけました。イスラエルとイランの緊張だけでなく、周辺国を巻き込んだ形でのエスカレーション(事態の深刻化)への強い警戒感がにじみます。
国際ニュースとして何がポイントか
今回のトルコ外相の発言から見えるポイントを、整理しておきます。
- イスラエルのイラン攻撃が、中東全体を「全面的な破局」へ向かわせるとの強い懸念が示されたこと
- パレスチナ、レバノン、シリア、イエメン、イランと、複数の地域をまたぐ「イスラエル問題」として捉えられていること
- トルコが、地域の安定に向けて一定の役割を果たす意思を表明したこと
- 国際社会に対し、イスラエルを抑制し、紛争の拡大を防ぐよう求めたこと
私たちが考えたい視点
日本から見ると遠く感じられるかもしれませんが、中東の緊張や紛争は、エネルギー価格や世界経済、難民問題などを通じて、間接的に私たちの日常にも影響を与えます。
フィダン外相の「全面的な破局」「イスラエル問題」という強い言葉をどう受け止めるかは人それぞれですが、少なくとも、
- 一国の行動が、複数の国・地域にどのような波紋を広げるのか
- 地域大国や国際機関は、緊張緩和のためにどのような役割を果たせるのか
といった問いを考えるきっかけになります。ニュースを追いながら、自分なりの視点を少しずつ更新していくことが、遠い地域の出来事を自分ごととして捉える第一歩と言えるでしょう。
Reference(s):
Israel dragging region to total disaster with Iran strikes: Turkish FM
cgtn.com








