コロンビアが武器調達を転換 スウェーデン戦闘機を選ぶ意味 video poster
2025年12月、コロンビアのメデジンで開かれた国際航空宇宙フェアで、グスタボ・ペトロ大統領が武器調達戦略の転換を打ち出しました。スウェーデンからの戦闘機取得を歓迎し、これまで中心だった米国やイスラエルからの購入と一線を画す姿勢を示しています。
武器調達戦略を見直すペトロ政権
コロンビアのペトロ大統領は、武器調達のあり方そのものを見直す必要があると訴えています。今回の発言は、単なる装備更新ではなく、「どの国と、どのような条件で安全保障面のパートナーシップを結ぶのか」を再考する動きの一部といえます。
これまでのように限られた国から装備を購入するのではなく、調達先を広げることで、外交上の選択肢や技術協力の余地を増やしたいという思惑もにじみます。
メデジンの国際航空宇宙フェアで示された転換
今月、コロンビア第2の都市メデジンで開催された国際航空宇宙フェアは、同国の航空・防衛産業にとって重要なショーケースとなりました。この場でペトロ大統領は、スウェーデン製戦闘機の取得を歓迎し、新たなパートナーとの協力に前向きな姿勢をアピールしました。
国際航空宇宙フェアは、各国の政府関係者や企業が集まり、航空機や宇宙関連技術、防衛装備などを紹介し合う場です。そこで明確に示された調達方針の変化は、国内外の関係者に強いメッセージとなりました。
スウェーデン製戦闘機を選ぶ意味
今回の選択で注目されるのは、コロンビアが欧州の装備品に目を向けた点です。スウェーデンの戦闘機は、コスト効率や運用の柔軟さなどで評価されており、中規模の空軍にとって導入しやすいとされています。
また、欧州のメーカーは、単なる売買ではなく、技術協力や産業参加などを含むパッケージで提案することが多く、自国産業の育成や雇用創出につなげたい国々にとって魅力的な選択肢となっています。コロンビア側がこうした点を重視している可能性もあります。
米国・イスラエル依存からの静かなシフト
これまでコロンビア軍の装備は、米国やイスラエルからの調達に大きく依存してきました。今回のスウェーデン戦闘機取得に前向きな姿勢は、その長年のパターンからの静かなシフトを意味します。
調達先の多様化は、特定の国との関係を弱めるというよりも、安全保障と外交をよりバランスさせる試みと見ることもできます。複数のパートナーを持つことで、政治情勢の変化や輸出規制などのリスクを分散できるからです。
中南米の安全保障地図に与える影響
中南米では近年、武器調達の多様化や防衛産業の近代化を模索する国が増えています。コロンビアの動きは、その流れを象徴する一例といえます。
- 欧州やアジアなど、調達先の地理的な広がり
- 防衛費の制約の中で、コストと性能のバランスをどう取るか
- 国内産業との連携や技術移転をどこまで求めるか
こうした論点は、コロンビアだけでなく、中南米全体の安全保障議論にも共通するテーマになりつつあります。
これからの注目ポイント
今回の方針転換をめぐっては、今後次のような点が注目されます。
- スウェーデンとの契約内容や、納入のスケジュール
- 米国やイスラエルとの安全保障協力に、どのような変化が生じるのか
- 防衛費や優先順位をめぐる、コロンビア国内での議論の行方
国際ニュースとしての注目はもちろん、武器調達や防衛政策を通じて、各国がどのように外交と安全保障の選択肢を広げようとしているのかを考えるきっかけにもなります。
この動きを伝えたのは、国際メディアの一つであるCGTNのミシェル・ベゲ記者です。今後もコロンビアの武器調達戦略がどのように具体化していくのか、継続的なフォローが必要になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








