トランプ米大統領の最新関税政策 世界貿易はどこへ向かうのか video poster
約4か月前に世界の貿易秩序を揺さぶった措置から、ドナルド・トランプ米大統領が新たな「最新関税政策」を打ち出しました。アフガニスタンからジンバブエまで、多くの国々を対象にしたこの新しい税制は、各国を安堵させたり、不安にさせたり、ただただ困惑させたりしています。本稿では、この国際ニュースを日本語で整理し、世界貿易と私たちの生活への影響を考えます。
4か月前の「貿易ショック」から続く流れ
2025年8月ごろ、トランプ米大統領は世界の貿易を大きく揺るがす措置を取りました。関税の引き上げや新たな輸入制限などにより、市場は混乱し、各国政府や企業は対応に追われました。
それから約4か月がたった2025年12月現在、トランプ大統領はさらに一歩踏み込んだ最新の関税政策を発表しました。今回の動きは、一時的な「ショック」ではなく、長期的な通商戦略の一環である可能性が高いとみられます。
「アフガニスタンからジンバブエまで」広がる対象
米政権が示した新しい税制は、「アフガニスタンからジンバブエまで」と表現されるほど、多くの国や地域を視野に入れています。これは、地域や政治体制に関係なく、世界の幅広いパートナーとの貿易関係を見直す意図があることを意味します。
ただし、全ての国が同じ扱いを受けるわけではありません。報道では、ある国は優遇措置や猶予を得て安堵し、別の国は新たな関税負担に不安を募らせ、条件が不透明なままの国々は困惑を隠せない、とされています。
安堵する国:例外や猶予に期待
一部の国々は、新関税の対象から外れたり、比較的低い税率にとどまったりしたことで、ひとまず安堵しているとみられます。米国との安全保障協力や経済関係が強い国ほど、例外的な扱いを受けやすいとの見方もあります。
不安と困惑:条件が見えにくい国々
一方で、多くの国は「なぜ自国がこの水準の関税なのか」「今後さらに引き上げられるのではないか」といった不安を抱えています。ルールが読み取りにくいと感じる国々にとって、投資や貿易の長期計画を立てるのは難しくなります。
なぜ今、トランプ政権は関税に動くのか
トランプ米大統領の最新関税政策の背景には、いくつかの狙いがあると考えられます。
- 国内産業・雇用の保護:輸入品に追加の税をかけることで、米国内の生産や雇用を守ろうとする狙い
- 交渉カードとしての関税:他国との通商交渉で、有利な条件を引き出すための圧力手段
- 政治的なメッセージ:支持層に「強いアメリカ」を示す象徴的な政策
こうした動きは、従来の自由貿易を重視する路線とは距離を置くものであり、「保護主義」か「正当な防衛措置」かをめぐって議論が続きそうです。
世界経済と日本への影響
アフガニスタンからジンバブエまでを視野に入れた関税政策は、世界貿易のネットワーク全体に波紋を広げます。直接米国向け輸出が少ない国でも、第三国を経由したサプライチェーン(供給網)を通じて影響を受ける可能性があります。
日本にとっても、これは「対岸の火事」ではありません。日本企業は米国市場だけでなく、多くの国・地域で部品の生産や組み立てを行い、最終製品を輸出しています。どこか一か所で新しい関税がかかれば、
- 原材料・部品の調達コストの上昇
- 物流ルートの見直しによる時間とコストの増加
- 価格転嫁が難しい場合の利益圧迫
などの影響が連鎖的に広がるおそれがあります。
これから注目したい3つのポイント
今回の最新関税政策をフォローするうえで、特に押さえておきたいポイントを3つに整理します。
- 対象国と税率の細部
どの国・どの品目に、どの程度の関税がかかるのか。公式発表やその後の調整に注目する必要があります。 - 各国の対応と連携
個別に米国と交渉する国もあれば、複数の国・地域で連携して対応しようとする動きも出てくる可能性があります。 - 国際ルールへの影響
世界貿易機関(WTO)を含む国際ルールの枠組みが、今回の関税政策とどう折り合いをつけるのかも重要な論点です。
ニュースを自分ごととして読むために
トランプ米大統領の最新関税政策は、一見すると遠い国の政治ニュースに見えるかもしれません。しかし、物価、雇用、投資、年金運用などを通じて、世界の貿易の動きは私たちの生活と密接に結びついています。
関税や国際貿易のニュースに触れるときは、
- 「どの国とどの国の取引に影響するのか」
- 「その取引に日本や自分の業界は関わっているのか」
- 「短期と長期で影響はどう変わりそうか」
といった視点で眺めてみると、ニュースがぐっと「自分ごと」に近づきます。2025年の世界経済を理解するうえで、今回のトランプ政権の関税政策は、今後もしばらく追いかける価値のあるテーマだと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








